叛骨の強奪者 > Second Stage - EX-Team Rocket part - > 11 Phase 30 十年前の残影 を読んだ感想 | ||
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投稿者:とらと 2018/03/24(土) 13:44 | |
[表示] 今話も比喩表現がめっちゃかっこよかったです、廃墟探索シーンから心理描写まで、どこを取ってもセンスの良い緻密な表現で作られていて凄い。 >変色した培養液の染みは、ひん曲がった笑みのようにぶちまけられている。 これとか好きです……文章うまい(手放しに褒めることしかできない読者 ヒイラギを失ったスナッチャー、残された二人の溝が結果として浮き彫りにされてしまいました。安易な読者の私は、普通にホオズキさんとイトハさんが結託してジュノーさんに立ち向かっていく展開になるのかなと想像していたもので、おお、もう……笑 叛骨のキャラは皆大人で強くてカッコよくて賢いはずなのに、どうしてこう、見てて「ああ、もう!!」って思わされるんでしょうww目的は同じくしているはずなのに、それぞれの思惑が噛み合わず、結果足の引っ張り合いみたいになるところが本当にもどかしいです。賢いからこそ、信念があるからこそなんだよなあ。果たして今回のミッション、うまくいくのか……不安しかないのは私だけなんでしょうか……ww 見えるかどうかもわからない幻のポケモンの保護、という任務が、これまでの任務より簡単、と評されるところに、改めて彼らの挑んできた任務の激しさを感じました。清らかな心を持つ者、会いたいと強く願った者にだけ会える、というミュウの設定を、ジュノーさんの思惑と一致させることでしっかりと物語に落とし込まれていて、これもまたやはり上手いなあと感嘆させられます。ポケモンや技の設定を活かしてくるのが本当にうまくて、考え込まれているなあと! またそこに関連して、アーロン・ミュウの伝承など「伝説」という不確かなものに拠って身の潔白を証明しようとする・チームの結託を強めようとする(してるのか……?)ジュノーさんの行動から、彼の不気味さ、危うさが感じられました。ヒイラギとの対決によって晒された、無垢な子供の精神を残したまま大人になってしまったかのような彼のヤバさが、回をおうごとに増してきますね。今後に注目です……。 「ジュノー。当然、おまえも視えるだろうな?」と言っていたホオズキさん自らが見えないという、これまたホオズキには苦しい展開(ずっと苦しい展開が続いている気がする ホオズキさんの胃が心配である)。姿を見せる・見せないをミュウ自身が選んでいるなら、この場所がミュウツー生誕の地であることを踏まえても、ミュウは元ロケット団員には姿を見せたがらないだろうなあと安易に考えそうになります。ですが一筋縄ではないんでしょうなあ。サカキの存在も匂わされていますし、いよいよホオズキさんの核に迫るパートが近づいている予感がして、ドキドキです……!目が離せません……! 続きもお待ちしております! [14]
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投稿者:はやめ 2018/03/24(土) 18:15 | |
[表示] 感想ありがとうございます。 「自然に口が綻ぶ」と表現しましたが、まさにその通りで。毎話ごとに感想くださるの本当嬉しいですし、書いてる立場的にはめちゃくちゃ参考になるんですよ。自分でも発見しなかった見方がたくさんあります。これはニヤけますよね……なんか至れり尽くせりみたいな感じがありますよね……(?) >今話も比喩表現がめっちゃかっこよかったです、廃墟探索シーンから心理描写まで、どこを取ってもセンスの良い緻密な表現で作られていて凄い。 いや、ちょっと嬉しすぎ…… 小説書いてて文章絶賛されるのは感慨無量ってものですよ〜〜! え、こんなに褒めてもらっていいのだろうか?? センス良いですか、ありがとうございます! なるべく言葉選びはこれからも慎重にやっていきたいですね。 比喩、むずかしいですよね…… 大会で色々な文章に打たれ(言い方)、最近は単純明快な表現で勝負するしかないなと思い始めて、ある程度意識しつつ文章を書いているところがあります。とらさんにそこまで褒めていただけると、自分としてはなんといって返せばいいか正直もう分からないですね……(嬉しいの極致) 今後も精進します。 >安易な読者の私は、普通にホオズキさんとイトハさんが結託してジュノーさんに立ち向かっていく展開になるのかなと想像していたもので 読者の方にはおそらく、すぐさまイトハ×ホオズキの共闘が訪れるだろうと思われているのだろうな、と想像していました。叛骨は予想を覆すような展開をあえて意図的に仕掛けている部分も確かにあるので、今回も素直にはい、共闘!とは行きませんでした。 というのは、文にも書いたとおりなのですが、ヒイラギの言伝だけで互いを信用するのだと、どうもヒイラギのために二人がいるみたいな感じになってイヤだったんですよ。ミッションなんだから協力しろよとは突っ込みたくもなるでしょうが、人間がそんな簡単に利害だけで分かり合えたら逆にスムーズすぎるかなあって。 現実で三人の友人がいたとします。一人は二人ともと仲良しだけど、中心を欠いたら、残された二人は友達の友達でしかなく、どう接したらいいか分からない……今のイトハとホオズキは年齢差こそありますがこういう関係に近いと思います。 自分としてはスナッチャー・叛骨の強奪者というものは、まず「ヒイラギ」という中心的な存在がいて、でも、それに負けないぐらい中心の「イトハ」「ホオズキ」というキャラがいて、三人とも同じラインに揃って立っている光景をイメージしています。一人が欠けたらスナッチャーじゃないので。 だから、ヒイラギ×イトハ、ヒイラギ×ホオズキが終わった。となれば、残すはイトハ×ホオズキのみ…… これまではヒイラギと二人の関係を進めてきましたが、ヒイラギが不在になることで、はじめてイトハとホオズキが本音でぶつかる流れが生まれるのかなと。そのためにも、ヒイラギには一度退場してもらう必要がありました。 >見えるかどうかもわからない幻のポケモンの保護、という任務が、これまでの任務より簡単、と評されるところに、改めて彼らの挑んできた任務の激しさを感じました。 命を張る戦いではなくて、ポケモンを探して保護するという内容なので、危険度的には低くて、難度が下がりますね。 叛骨は物語のシチュエーションに沿ったポケモンを探してあてはめる部分と、ポケモンをシチュエーションにあわせるのと一応両方やっているのですが、ポケモン本家の設定をなるべくストーリーに組み込む作業としては、これまで書いてきたお話の中でも斬新なほうなので、自分としては結構ドキドキものなんですけど(時に解釈が独自性を行き過ぎているかもしれないし)、評価していただけると嬉しいです。この作品書いてて一番大変なのが設定考えてつじつま合わせることなのでwwwww 前作がバトルバトルバトルだったので、今回バトルだけじゃないポケモン設定の生かし方みたいなのをずっと試みている部分が大きいのかなと思います。まあ自分の書きたいものもどんどん変化していってるんでしょうね…… >(ずっと苦しい展開が続いている気がする ホオズキさんの胃が心配である)。 ホオズキファンの方に大変申し訳ない展開が続いているなと作者自覚しておりますが、なんとか乗り切って欲しいです。(?) ようやく「The EX-Rocket Part」(≒元ロケット団編)といえるだけの展開になっていくのかなという空気を、出せてきたかなという実感があります。続きをお楽しみに! [15]
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