名前も声も知らない > 名前も声も知らない > 02 第2話「非情のポケモントレーナー」 を読んだ感想 | ||
投稿者:レイコ 2014/06/28(土) 11:35 | ||
[表示] お世話になっております。 熱いバトルをいつも楽しく読ませていただいてます。 アニメのキャラクターたちの活躍にも注目です。 世代交代で出番のなくなってしまったトレーナーの姿が懐かしく、当時の興奮が再燃する気持ちです。 公式では出演の難しい彼らの雄姿をふたたび見せてくださってありがとうございます。 本編についてですが、まず少年ポケモントレーナーの挫折から始まり、おおっ?と思わせる冒頭がいいなぁと。 アニメだとなかなか制約があったり機会がなかったりで主人公VSチャンピオンのバトルが実現しませんし、ゲームだと大体レベル差で軽くいなしてしまうのもよくある話ですけれども、いきなり敗北の場面からスタートできるのは創作の自由なところであり面白いところであり、インパクトですね。 もしプラもNに敗北する冒頭がありますので、はやめさんは状況設定・キャラ設定に細かく注意を払われており、読者にも分かりやすく内容を把握できるように心がけておられるのではないかと感じます。 一話の中にさっそくヒロインというかライバルが登場というのもスピーディで好きですね。 キャラクターが増えると話が盛り上がりますし、主人公アユムは一話時点では挫折から立ち直りきっていない、まだ少し頼りない印象をうけるので、勢いのあるキャラクターとのバトルから根は一体どんな少年なのだろうと一気に興味を引かせるあたり、展開の組み立て方がお見事です。 肝心のバトルの決着がここではつかないのもミソですね。 そしてなんといってもまだ連載ののっけにして、アニポケDPを最後まで見たファンならば知らぬものはいないあの“伝説”のトレーナー・タクト降臨という、ビッグサプライズ……これにはやられました。 手持ちがエンテイというのも、ああ、ありそうだwとニヤリとしてしまいました。アニメのダークライ、ラティオスもそうでしたが、強さと気品さを漂わせた伝説系がタクトには似合うと思うので、また炎ポケモンが代名詞といってもよい今作の中でも、風格のあるエンテイはさまになっておりますね。 マフォクシーVSゴウカザルの時とはまた違う意味で負けられない、バシャーモVSゴウカザルのバトルは手に汗を握る思いでした。 炎ポケモン同士の激しいとあって迫力十分、読みごたえがあり、しかも御三家ということでどちらも思い入れがある分、どっちにも勝ってほしい負けてほしくないとハラハラと矛盾を抱えながらの一戦でした。 現実はなかなか厳しいものでユウリには手痛い勝敗を決してしまいましたが、アユムの力強い信念が垣間見え、さらっとアユム兄の布石が置かれるところが憎いですよ。ただの勝負事で終わらせない演出が。 最先端のバトルであるメガシンカを取り入れているところも意欲的で、バトルならではの盛り上がりが感じられてかっこいいです。 後半はアユム達の前に現れたトレーナー、ホクトがアユム兄のテルマに挫折を与え、その弟がホクトの実力にどれくらい迫っているのかを測れる良いバトルだったと思います。 ただしホクトはまだこの時点で「本気」を出していないというね……そういう見せ方がたまりませんね。 ラストの次の大会で決着をつけようという引きに、アニメでおなじみのTo Be Continued…のテロップが見えるようでした。 ところで、予定では最新話までの感想をつらつらと綴るはずでしたが、二話時点ですでに長くなってしまったので一旦このあたりで切りたいと思います。つづきはまた近いうちに。それでは。 [11]
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投稿者:はやめ 2014/06/29(日) 11:03 | ||
[表示] レイコさん、感想ありがとうございます。 こちらこそ、いつもお世話になっております。 今作はオールスター・オリジナルトーナメントです。 各シリーズからのライバルを集め、そこにオリジナルキャラを混ぜる形で、アニメでは共演の難しいであろう者達を集結させるところが面白いのではないか、と思い、連載第二作としてかねてより着手を始めておりました。 ライバルの選出については、最近のシリーズ贔屓になってます。というのも、シゲルは研究員で出すことが難しく、かといってヒロシの理解には乏しい…… となると、例えばライバルと称してナナコやケニヤン、マサムネなどを出したところであまり意味はないだろうし無理があると思い、ここはスッパリとシリーズライバルに限定しました。結果としては構成が綺麗にまとまったと思います。 よく考えたら、もしプラもトウヤの敗北から始まっていましたね()まあトウヤの場合は物語的にはNのライバルにあたるわけですが。感想を受けて初めて気付きました。敗北から始まる物語が好きなのかもしれない(( 読者の方に分かりやすく、というのは常々意識していることです。しかし、まだまだ独りよがりで進んでしまう部分が多く、そこは反省し、次に改めていければ、という思いです。私が読者側に回った時も、明確で読みやすく、冒頭から面白い小説が好きなので(逆にそうじゃないとあまり読む気にはなれない)、出来るだけその理想像に近付けたいという願いがあるのです。 下記の返信にもある通り、一話は少し詰め込みすぎたかな、と振り返って思いました。あまり冗長な展開だと退屈してしまうのでは? という考えから、なるべく一個の展開を引き伸ばししすぎないように心がけていますが、そう言っていただけるとやはり自信が持てます。ありがとうございます。 タクトはDPシリーズからということで、作者的には割と予想される方は多いのではないかと思いましたが、予想外の方が多かったみたいですね。 彼ははっきり言って、制作側が用意したデウス・エクス・マキナにすぎません。私は、伝説を動員することでしかシンオウリーグでサトシの優勝を阻む手段はないのだと、あの回をそのように解釈しました。 しかし、それにしても勿体ないキャラだと言わざるをえない。何故、あの世界において絶対的な力を持つに等しい伝説のポケモンを所持しているのか。どのような思いを抱きながら戦っているのか? などなど、放送終了後からタクトはもっと掘り下げると深みが出るキャラクターじゃないかなと思ってました。だからこそ、今作のような試みをする時には必ず登場させよう、と。 カロスリーグでメガラティを引っ提げて現れたりしたら仰天ものなんですけどね(小声) バシャーモとゴウカザルは、対戦においては能力面で比較されることが多い二匹ですよね。ほのおポケモンを中心に据えるのなら、是非この二匹のカードを用意したいな、とかねてから思っていました。動のゴウカザル、静のバシャーモ。そんなバトルを楽しんでいただけたようで嬉しいです。バトル小説と銘打った以上、皆さんに納得していただけるような中身あるバトルを描きたいという一心でやっております。勿論それだけではなく、各々の信念がぶつかり合い、良い形へと昇華していく、その過程こそが本作で最も私の描きたい部分ではありますがね。 メガシンカ。最初は、あまり好きではありませんでした。今では大分受け入れて、作品にも取り入れる程度には気に入っています。ORASでも、どんなメガシンカが増えるかワクワクしてます。 ただ「絆」という概念の扱いが非常に難しいですね。抽象的かつ精神論に帰結するもので、パラメータで示せるものではないですから、どの状態まで行き着けばトレーナーとポケモンに絆が芽生えたことになるのか。この塩梅調整はとても大変です。 その点に関してましても、これから自分の見解を提示する予定でいますので、今後の展開にご注目ください。 というわけで、感想への直接返信というよりは、自分の創作観を交えての返信、という形になってしまいました……。 細部まで見てくださって、本当にありがとうございます。こちらも一字一句焼き付けました。とても嬉しいです。これからも読者の方に楽しんでいただける展開を提供すべく、一層精進していきます。それでは、今回はこの辺りで。 [12]
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