NEAR◆◇MISS > 第三章 > 04 -4- 最初の手がかり を読んだ感想 | ||
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投稿者:黒須 良太郎 2013/07/30(火) 20:54 | |
[表示] レイコさん、こんばんは。続き読みました。 ずいぶんキリの悪いところで読むのを止めちゃいましたが、気にせず感想を書きます(笑) 今日読む前に先日チルットの回を読んでました。チルットというと弱々しい感じだったり、優しい感じをイメージするのですが、だいぶ変わったチルットでしたね(笑)しかも名前がアフロwww 予想を裏切られたキャラ付けに思わず笑ってしまいましたよ(笑) このチルットの回4話分は銀朱を主人公にした、小さな冒険のお話ともいうべき回でしたが、何気に気になる点がいくつかありました。 一つは、この回に出てきたのが"ドンカラス"であるということ。少し後に続けて書かれていますが、バトルネーソスにいたヤミカラスがドンカラスに進化してから逃げ出したそうですね。偶然とは思えない種族の一致に、この先何かありそうな臭いがしました。 そしてもう一つは、アイラたちが助けた少年がアイラを"国際警察のお姉さん"と呼んだこと。これは一見大したことなさそうですが、どこか伏線のように感じましたね。あの少年はまた出てくるのかなとも思ったり。 最後は、バトルネーソスのオーナー"アナナス"の存在。最初は、うるさいおっさんだけどキズミとは上手くやってる仲なのかなくらいに思っていましたが、影でキズミを「クソガキ」呼ばわりしているのを見ると、こいつは後ほど害を及ぼしそうですね(笑)強敵には見えませんが、妙なしたたかさがあって侮れない存在ですw そして次の章に進みましたが、ここで最近レイコさんが気にしてらっしゃるアイラの存在について読みながら考えてみました。 レイコさんというと、前にも書きましたが服装まで徹底して書きますよね。アイラの服装や髪形、さらには指先の美しさも丁寧に書かれています。こんなふうにアイラの美しさは巧みな描写で強調されていますが、一方内面のほうはというとキズミとミナトを信用しておらず、ましてキズミとはぶつかってばかり。こういったこともあり見た目の美しさとは裏腹に、読者からは怖い女性として映っているのではないかと感じました。 私一個人の意見として聞いていただきたいですが、どんなに緻密な描写をしても小説では本来視覚的に感じるはずの部分は絵に劣ると思っています。故に見た目の美しさは強調されていても、優しさを始め人間としての魅力があまり押し出されていないがためにアイラを美しいとか可愛いと認識しづらいような気がします(※あくまで私が読んだところまでに限定します) 分かりやすい例としては、4章ではやたらとミナトが光ってますよね(笑)その軽率に見える言動からは想像もつかないほどの鋭い洞察力、思いやり。そんなところを見て、少々疲れそうだなとは思いつつも、こんな友達がいたらいいなと思えるほどの好感触がありました。ここから分かるように、小説では内面の魅力こそ最大の魅力として印象を与えるのかなと感じましたよ。 とはいえ、アイラもお父さんの身を案じながらも一生懸命のはず。主要キャラの一人ということで、今後どんな活躍をしてより魅力的になっていくのか注目しています!小説だけ見ると怖い女性ですけど、絵で見るとミナトの言う通り美人で、だいぶ可愛いですからね(笑) 一方キズミはこの章ではあまり前に出てこない印象でした。レイコさんは章ごとに主要キャラの誰を主人公にするか分けていらっしゃるのでしょうか?そのおかげもあってポケモン含め、主要キャラは名前も特徴も掴みやすいです。 とはいえやっぱり一番の主人公であろうキズミ。私だけではないと思いますが、やはり主人公は少し贔屓してしまうと言いますか、物事を主人公の立場で見てしまいますね(笑)アイラを可愛い女性と見ずに、怖い女性といったややマイナスなイメージで見てしまうのは、キズミがそう見ているからなのかなとも感じましたね。 先程も申しましたようにレイコさんは章ごとに主軸に置くキャラを変えているので、それぞれの目線から見る人やポケモン、あるいは大枠でいうところの世界。それがしっかりと見えてくるため、私が読んでいてイメージしたり感じることの多くはレイコさんの想定通りでもあるのかなという印象です。キズミらしい魅力なんてのは、完全にクラウがそれを素敵だと思ってることに自然と引き寄せられてますからね(笑)アイラの美しさもそうですが、他の目線を通してそれを「かっこいい」「美しい」と言わしめることでその印象を強調する手法はお見事です! さて内容についてはざっとこんなところですが、やはりレイコさんは熟語の語彙力がすごいですね(笑)見てみると地の文で熟語が使用されている部分が凄まじく多いです。なので文章がスマートにまとまるので、くどくなくもしっかり伝わるものになっているんだなぁと思いました。さすがです!(余談ですが"さすが"は私屈指の褒め言葉ですwww) 今回は中途半端なところで止めてしまいましたが、また時間を作って続き読みたいと思います。キズミもミナトもアイラも、みんな頑張れー!! [18]
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投稿者:レイコ 2013/07/31(水) 13:22 | |
[表示] 前回に引き続き、ご丁寧な感想をありがとうござます! 黒須良太郎さんの鋭いご指摘をはぐらかしつつ(笑)返信とさせていただきます。 ・チルット 登場頻度で言えばラルトス、キルリア、落書きで言えばガーディ、ヌオーが目立っている気がしますが、作者の思い入れだけならラルトス達を越えているかもしれないという第三勢力がこのチルットです。理由はほら……チルットって可愛いじゃないですか? いやもちろん他にもありますよ、あるんですけどね(笑)。一つのエピソードを通じてできるだけ多くのキャラの内外面を表現したいと考えているので、チルット騒動では銀朱や留紺、ちゃっかり巻き込まれてのアイラ・クラウを登場させました。今後も時々日常のお騒がせパートを挟んでいきたいと思っています。本編の伏線や回収をさらりと織り交ぜつつ。 ・ドンカラス ここに目を点けるとはお目が高い。前置きがあってすぐに同種が登場という何のヒネリもないアレですが、その真実は…… ・少年 最後のセリフは意味深なのか唐突なのか、はては天然か!( ・アナナス 賑やかジャンル服装がヘンタイ枠のキャラにまで触れて頂けるとは、なんと……! 表面上は調子の良いおじさんですが、キズミとはお互いに弱みを握り合っている関係です。立場的にはアナナスのほうが少し優勢かもしれません。ネーソスの前身は犯罪ポケモンの更生施設であり、まともなお役人が管理に着くべき所を現在は民営化されたのでアナナスが主導権を握った訳ですが、何せお金にならない。(苦笑)売却は難航し、後任も見つからず、警備の予算を切り詰めてなお赤字が続く日々。そのうちオーナーはザルな警備を抜けて逃亡するレンタルポケモン達を見て見ぬ振りし、口減らしするようになります(逃亡後は個体に関するデータを隠滅するなど、念入りに)。もし逃亡ポケモン達が問題を起こして責任を追及されたとしても、その後の生活に支障はなくもないですが金にならない経営者をクビになれるのでまあ良し。オーナーには顔出しNGの人気ファッションデザイナーという本業がありますし。のちにレンタル達と懇意なキズミが不正に気付きオーナーに警備態勢の見直しを要求したものの、開き直ったオーナーは不祥事の発覚がネーソス閉鎖に繋がる可能性を仄めかし、嫌なら連れ戻してくれれば良いと持ちかけたのが歪な協力関係の始まりでした。 二章-7-でアナナスが言ったように、人に犯罪を強いられたポケモンがまた人の都合で今の平穏を奪われかねない、まして人と絆を取り戻しつつあるポケモンの心を損なうことがキズミは許せない。警察としてあるまじき馴れ合いと知りつつも、たとえばダッチェスのようにやむを得ず犯罪を犯したポケモンがいれば、一時的に匿って療養させ出頭のコンディションを整えることを条件に逃亡ポケの回収を請け負うようになったという筋です。なぜナティとピクシーのエピソードが序章? と思われた方向けに補足しますと、ドンカラス以外に序章に出てくるピクシーもこれに該当していたからです。変な武器を持った感じの悪いお兄さんは、読者様にもナティにも見えないところで実は義理の板挟みになっていたという訳でした。ナティに冷たいのも、彼が自分とネーソスの関係に下手な関心を持たせないためです。内面の事情を隠すのが上手いことはキズミの長所であり短所だと思います。さて、真面目で正義感の強いアイラは彼とネーソスの関係を知った時どうするでしょう。序章のポイントはナティではなく、すでにアイラに仕向けてありました。これはネタバレではありません。あくまで今後の暗示ですからね。 ・アイラ 思わず、ご感想を読んだときにニヤニヤしてしまいました。 大変深く読み込んで下さっていて嬉しいです。アイラは作中の少ない人間女性ですので容姿の描写には気を遣っています。その点を褒めて頂けて有り難いです。一方で恐そうという評価を頂けたことにも満足です。キャラの視点で対象の印象が変わるというところをニアミスでは大事にしておりますので。現時点のアイラは他のキャラに比べどうも見劣りがちであり私も少々気にしているのですが、当初から彼女は遅咲きキャラの予定だったので今後をお楽しみいただければ幸いです。しかし自分では気がつけていないこともたくさんありますので、気になった部分は遠慮無く言って下さると助かります。 ・文章 くわっっ!! さすがなどと……! 緊張性の多汗で干物になりそうです…… 恐縮です……干物……感想をいただいて乾燥……Σハッ…… あいや長文返信、失礼いたしました! 黒須さんも打鍵の方をどうぞ頑張ってください。貴方の手だからこそ紡ぎ出せるストーリーをお待ちしております。それでは。 [19]
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