月蝕 > 月蝕 を読んだ感想 | ||
投稿者:早蕨 評価:感動した! 2019/06/17(月) 13:41 | ||
[表示] 追いつきました。 番号の若い章のお話が若干薄れつつあったりもして、周回しつつの追いつきです。 周回、と言葉に表せば2文字ですが、自分がこの長さのお話を書いてるんだとして、人に周回させる自信があるようなないような……ないです。 周回しても色褪せない、読み応えがあって楽しいって、本当に凄いことだなと思います。 特に9章からの流れをある程度知っていて最初から読むと、また別の面白さというか、後を知ってるからこそ、あの硝子の日常の儚さが辛い。辛いだけじゃなくてより尊く感じられて、キラキラしているように見えますね、すごい。 この物語のラストを知っているとらとさんがどういう気持ちで9章〜12章までを書いているのかはわかりませんが、普段からふわっと楽しく読んでほしいというような事を言っている(気がする)と思うので、紆余曲折どういう物語があろうとも、あの日常が再び、というようなことを期待してしまいます……! これは僕自信があの5人に感情移入してしまっていて、あの5人の硝子の日常を同じように楽しんでいたからで、読んでいてこれ以上楽しい事ってないなと思います。 だからこそ先の展開をあれこれ予想して読むのではなく、ただただ文章を追っていって、迫りくる展開をそのまま受け止めて驚いて楽しんで悲しんでます。 トウヤもグレンも僕よりいつの間にか年下(多分)……ということに、コナンの新一の年齢を超えてしまった時のような感覚を覚えます。 何章かは忘れてしまいましたが(後半でしたよね)、タケヒロの早く大人になりたい、という心の底からの言葉が痛い程理解出来て、だからこそ急いで欲しくない、子どもである事を楽しんで、ゆっくり成長して欲しい、親のような気持ちになってきている自分が……。 長い作品だからこそ、自分自信が歳を取っていく毎に感じ方も変わってくる。二度三度おいしい作品とはこのこと……! グレンの気持ち、アズサの気持ちなんてきっと学生の頃とは感じ方が違うんじゃないかなあ……なんて思います。 トウヤを軸に置きながら、他4人の群青劇だと思いますので、もっともっとグレンにクローズアップする回がきっとあるんですよね。この流れだったら絶対ありますよね……! 次待ち遠しいのはそこ。そこに飢えている……。 アズサがミソラにこの先どうしたいの? と聞いた時、ミソラが自分がどうしたいのか考えたように僕も5人にどうなって欲しいんだろうと考えました。あの日常を再び見たい、それはそうなのですが、読者も年齢を重ねていくように、物語の人物だって成長していく。そう考えたら、それぞれの道があるんでしょう。皆が納得する道を歩んでいけたらいいなと思います。いけるんですかね、いけるんですよね。 5人の群青劇もそうなのですが、ポケモン達にも大いに描かれているバックボーンも見過せない! ハリもハヤテもトウヤにずっとついていって欲しいし、メグミもそう。そうであって欲しい。ツーの更なる成長にも期待ですし(レジェラさんに弟子入りEND……?)、イズはきっと無事なんだ、あの感じだと無事なんですよね……。ツーと別の道を行く未来がありそうですね。リナもミソラの本当の意味での相棒になっていくんでしょうし、ポケモン達の動向も見逃せない。良い意味で飛ばし読みできない……! きっとまだまだ続くんでしょうし、畳み切るのは本当に大変な執筆作業かとは思いますが、無理せず供給をお願い致します。納期はございません……。 なんかもっといろいろ書いていたのですが、失礼にあたるともわからず言いたい放題になるのでこの辺で締めます。 ありがとうございました! [92]
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投稿者:とらと 2019/06/17(月) 22:01 | ||
[表示] わーいお読みいただきありがとうございます!! ご感想本当に嬉しいです身に沁みます……!! 周回プレイまでしていただいたとは……!! 感謝の念に堪えません、本当にありがとうございますありがとうございます。一周するのすら厳しい長さになってしまったと自分でも理解しているところです。長くなった分、本作は出来るだけ読み返さなくても分かっていただける内容にしたいという気持ちで書いており(12章前半などはこれまでの振り返り的な意味合いもありました)、読み返していただくということもまったく期待しておりませんので、こうして周回していただけると本当にありがたさと申し訳なさでオロオロしてしまいます。周回して新たな発見があるような仕込みも出来ているのかどうなのか、読み返していただいて面白い作品に出来ているのか正直自分ではよく分からず、自信もありませんから、 >周回しても色褪せない、読み応えがあって楽しい こういうお言葉を頂けると、ああよかった周回に耐えるものにはどうにかなっているようだぞと胸を撫で下ろす思いです。色褪せない……嬉しいなあ。それぞれの時代の作者私が救われますね。 >特に9章からの流れをある程度知っていて最初から読むと、また別の面白さというか、後を知ってるからこそ、あの硝子の日常の儚さが辛い。辛いだけじゃなくてより尊く感じられて、キラキラしているように見えますね、すごい。 あ〜本当に……!! そうであってほしかったです。よかったです、よかったです本当に。。。小さくガッツポーズすると同時に、キャラクタに思いを寄せて読んでくださっている早蕨さんの優しさあってのことだろうと思います。決して出来た人間ではない彼らを温かく見守っていただいて、本当にありがとうございます。ウレシイウレシイ! ふわっと楽しく読んで欲しい〜というのは、例えば静かな部屋で良いスピーカーで心構えを整えて聞きたいような重厚なクラシック音楽とかよりは、日常の狭間のふとした空き時間に暇潰しに聞き流せるようなポップスでありたいみたいな感じなので(という理想には遠い仕上がりになりつつあるような気もしつつ)、物語の行く末とはあんまり関係のない発言なのですが、作者の私はハッピーエンド至上主義なので、そこはご安心くださいと言っておきます……!!笑(日常が戻ってくるかは分かりませんがね!) 何度でも言いますが、キャラクタに思いを寄せていただけるのは本作の無上の喜びです、感謝感謝です。ところで、ちょっと面白いなと思ったのは、早蕨さん的には「五人組」なんですね……!! 7章題が「はぐれものの四人」であり、8章末の写真撮影するシーンでも四人+ポケモンたちしかいないように、作品としては四人組を押し出していたつもりなので(グレンの正体がああなので入れるに入れられなかったのです)、「五人組」と括っていただけるのは新鮮です。作中では四人組を書いていると言ったものの、やはりグレンの存在は大きく、私の頭の中では「ココウ組」という名称はグレンを含めた五人を示している節もあるので、全然間違いではありません、むしろ正しいかもしれない。作中であからさまに示していた四人よりも、作者の無意識が滲ませた五人組の方を受け取っていただいているのだろうというのは、私としても、なんだかちょっと嬉しくもあります……!笑 グレンにクローズアップする回があるのでは!? と言っていただけている! 9章というターニングポイント以降、グレン回(10章)→アズサ回(12章)ときて13章ヒビ編は多分タケヒロの回なので次章で一応一周するという形になり、一周したあともう一回巡ってくると保証はしませんが笑、飢えている早蕨さんにんほおおおおしていただけるグレン復活をいつかお届け……できるのかな? どうかな!? お、お楽しみに……!!笑 年齢のことに触れていただいて、とてもしみじみとしました。私がまだポケノベさんに来て間もない頃だと思いますが、1章か2章か3章をやっていた頃に早蕨さんに月蝕読んでるということを仰っていただいたことがあり、その頃は私も早蕨さんもトウヤ(22歳)よりグレン(24歳)より年下だったということになりそうです。高校生の私が大人だと思って書き始めたトウヤも、今では22歳はまだ子供なんだよなあと思いながらの制作になっています。書くのに長期間かかっちゃってるなというマイナスなイメージをどうしても持っちゃってるんですが、ご感想読ませていただいてから、「そうか今の年齢だからこそ書けている面もたくさんあるなあ」とプラスに捉えている自分がいます。これからはその路線で自信もって行きます(?)。ありがたい! しかし、歳を取ってから読んだら感じ方も違う、と読者視点でもそんな風にプラスに解釈していただけるなんて思ってもみませんでした、目から鱗が落ちまくります……!! 確かに仰る通りかもしれません!! 二度三度おいしい、そんな風に思っていただけるなら、ぼちぼちダラダラ書いてきたのも悪くなかったなと思えますね。 タケヒロの台詞は12−6ですかね? ありがとうございます。ゆっくり大人になっていって欲しいです。私もよその作品を読んでいる時よそのキャラを親のような目で見守っているこの頃です。これも歳のせいなんだろうか……笑 キャラたちの未来についても思いを馳せていただいてありがとうございます……! ポケモンたちにもたくさん触れていただいて嬉しい……! どうなって欲しい、なんて、思っていただけるの本当に嬉しいですね。にまにましながら拝見しました。にまにま! それぞれが物語の終わりにどんな未来を手に入れるのか、必ず本編でお見せできるようにがんばりたいと思います。 納期ないんですかね……なるべく20代のうちに終わらせたいな……(白目) >なんかもっといろいろ書いていたのですが、 全部見せてよ!!!!!笑 いや、本当、たくさんたくさん書いていただいて、本当ありがとうございました。幸せと同時にあらためて背筋の伸びる思いです。大事に読み返させていただきます。必ず物語を締められるよう、頑張ります。お陰様で頑張れそうです……!! 頑張ります!! 本当にありがとうございました!! [93]
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