月蝕 を読んだ感想 | ||
![]() |
投稿者:春 2021/01/28(木) 22:55 | |
[表示] 11章拝読しました! なんでや!!トウヤ君悪くないやろタケピ!! えっと色々感想があるのですが、まとめられなかったので最初から最後まで書きますね!! @ヴェルについて いやもう前回の感想で記憶にある限りでは、私はヴェルを既に死亡認定していたような……気が……生きてた……ごめんヴェル……早とちりだった……。でもこのシナリオ展開を見るに、ハギさんのお宅でヨシ君とトウヤ君の匂いに包まれて老衰する未来が一番平和的だった気がするのですが?ヴェルにとってはトウヤ君もヨシ君も大事だったんですね。でもトウヤ君は愛情に飢えているので一番が良かったんだろうなぁ……あんな出てった男の事なんて忘れてオレを見てくれよ的な。一番ヴェルの事を気にかけていると言っても過言ではないトウヤより、ヨシ君の事をヴェルは気にかけているのだろうか? ちょっと考えてみたんですが、そもそも愛情を比較検討するなんておかしいような気がしてきました。トウヤ君とヨシ君はヴェルに対する立場も関わり方も違うのだから、抱いている愛情の形も違う筈です。でも比べてしまったのがトウヤ君。ヴェルにとっては、等しくどちらも大切で一番だったんじゃないでしょうか。 ヴェルを蹴り蹴りしたのでやっぱりリューエルさんは最悪ですね滅ぶべし。と思ったのですが、アヤノさんは良い人? ポケモンに対する敬意を持ち合わせていそうです。ハギのおばさんが可哀想だな……。ヴェルもご老体なので、この先生き延びるのは難しそうで、トウヤさんと再会するまで息を引き取らないのは困難なのでは。えっそれを考えると、ヴェルは、あの、いやちょっと、とらさんは後書きでヴェルが生きていたことからって言ってたけど、いや本当に大丈夫なんですかこれ。 Aグレンくん 我らがヒーローグレン君!!安心安全な男グレンくん!!華々しく裏切ってくれたグレンくん!!(血涙) といいながらも、今回無線機がめちゃくちゃ役だってくれたので、グレンくんは無線機を通して存在感をアピールしてくれていたように思います。残されたアイテムから繋がりや想いを感じるってエモいですよね!!最近ではトウヤ君がヒロインでグレンくんがヒーローなんじゃないか疑惑が沸いています。グレンくんはさぁ……たけぴにお家の鍵を渡した訳じゃないですか……たけぴが結局、グレンくんのお家に入ってくれることも、トウヤさんを助けようと必死になることもお見通しだったんですよ……なんやかんやとグレンくんが一番友情を信じてたのかもしれないですね。だってたけぴは無線機を無視しても良かったし、カギを無視しても良かったし。グレンくんはなんていうか、この面子の中で一番トウヤ君の事をちゃんと大事に思っていると思うんですよ私の妄想の産物かもしれないですが! Bたけぴ なんでや!!トウヤくん悪くないやろ!!(2回目) 今回の事でたけぴの事もあれこれ考えてみたんですが、彼は終局的に子供だなぁと思いました。うーん、トウヤ君が擬似的な親で、たけぴが息子みたいな。嫌い嫌い言ってたのが反抗期です。なんでかっていうと、たけぴはトウヤ君を助けたいと思って必死になったけど、足手まといになるからと(本当は心配だったからなんだろうけど)いったんは断られました。そんで、イズがいなくなっちゃって、自分が助けるのだと息巻いていたトウヤ君に助けを求めてしまいます。ここら辺に親子感を感じました。 すごい私見なんですが、「オレはこいつと対等だ!」と思ってる同性にあんまり助けを求めないと思うんですよね特に男の子って。たけぴは心の底ではトウヤの事を尊敬してるというか、自分より強いと本当は分かってたんじゃないかと思うんです。自分より弱くて守るべきと思ってる相手に助けを求めないというか。めちゃくちゃ穿った見方をするなら、タケヒロはトウヤに対して、 >歴然とした力の差を、そんなところで知ってしまった気がした。そうか。こいつは確かに強い。ずっと馬鹿にしてきたけど、俺より、うんと強かった。 という一文を内心で考えているけど、本当は逆で(何しろとらさんの言動を省みるに、「色々な人があれこれたくさんの事を勘違いしたまま話が進んでいく」とのことで、心の中で思っていることさえも疑ってかかった方が良いのかしらと思いつつある)、タケヒロはトウヤを自分より強いと思って尊敬していたから力になりたかったし、助けて欲しかった。それは最初に助けてもらった時からの想いで(それ考えちゃうとなんで途中で反抗期起こしちゃったのなんてのも思っちゃうんですが、それはうーんと、これから明らかになるのかもしれない!!たけぴの人生はひとまず進むし、まだ生きてると信じて!!)、それをなんていうか、トウヤ君は今回の事で逆に裏切ったんじゃないかと。腕も片方なくなっちゃって、街も出て行かなくちゃいけなくなって、ミソラの事もどうにも出来ないし友達だと思ってたグレンはいなくなっちゃうし、ヒガメに行って帰ってきてから今回に至るまでの経緯で、トウヤ君は弱いんだよって事がバンバン突きつけられてきたようにも思います。たけぴにとって、トウヤ君は強くないといけなかったのかなと思います。たけぴはツーやイズを戦わせることを以前はすごく嫌ってて、ミソラが誰かを殺すことも嫌ってました。彼は正義マンだととらさんは前に言ってたので、ならば自分より弱いものを守るのは至極当然の思考回路だと思います。ああそれを考えると、トウヤ君を嫌いだと言って反抗期した理由も、ちょっと分かるような気がします。トウヤ君はたけぴに世話を焼きました。でもたけぴにとって、それは幸運であると同時に不公平でもあったんじゃないかな。他の捨て子達は裏切り者と言ってきました。彼ももしかしたら、自分を裏切りものだと思ったのかも知れません。だから強いくせに他の捨て子は助けてくれなくて、自分だけ助けて目に掛けてしまったトウヤ君が大好きで大嫌いだったのかなと。 で、話は戻るんですが。トウヤ君は弱いって分かってしまって、たけぴは混乱するわけです。トウヤ君は弱いんだけど、ハートつよつよな言動でイズの事を心配します。これは大いなる矛盾です。たけぴにとってよわよわなトウヤ君は守るべき存在でありますが、失望の対象でもあります。ヒーローの中身が疲れたサラリーマンだと知ってしまったような失望感です。期待の想いがあっただけに怒りや悲しみも深いと思います。でもそこで終わらないのがトウヤ君の良いところ(?)で、トウヤ君はたけぴより大分酷い目にあったのに、たけぴやハヤテ、イズの心配ばかりします。一見心が折れていないように見えます。たけぴは多分、心折れてます。自分より恐ろしく酷い目にあったのに、トウヤ君はまだ前を向いています。恐怖の対象です。自分の弱さだったり、逃げ出した事実を突きつけられたような気持ちになります。 実は最初、たけぴがどうしてトウヤ君に「お前のせいだ!」ってめっちゃキレたのかよく分かっていませんでした。あれこれ考えてみたのですが、たけぴはあの言葉に隠れた想いがあって、「お前がもっと強ければこんなことにならなかった!」とか言いたかったのかなとちょっと思います凄く理不尽なキレ方ですが。 あれこれと独自解釈してみたり想像で埋めてみたりと解釈違いもあると思いますが、個人の妄想の産物の解釈だと流してください!! Cミソラとトウヤ 私はトウヤさんがミソラきゅんとデートに行くシーンがとっても好きなんですよ。特にミソラに自分の殺し方を教えてから「いや死んでやらんし」みたいなことを言ったとこ。半分くらいはガチで死んでも良いと思ってんじゃないだろうなこの男と思ってたので、あのトウヤ君がすっごく意外で、そして嬉しかったんですよね。トウヤ君はちゃんと生きようと思ってんだなぁとしみじみ。彼はわりと生命の拍動が今にも止まりそうな感じというか、だからミソラをからかったあの瞬間、強い生きる意志みたいなものを感じて、心境の変化があったのかどうかはよく分からないけど良かったなぁと思いました。11章で一番好きなシーンをあげろと言われたらあの2人でお出かけしてトウヤ君殺し方講座したとこです間違いなく。凄く楽しかったし安心しました。その後叩き落としてきたのでやっぱり持ち上げて落とす形式なんだなぁと鬼畜を感じました! ところでラティアスが破壊光線放ったシーンを一瞬ミソラが破壊光線放ったのかと思いました。ミソラはポケモンだったんや……と思ったら一応まだ人間だった……。補足ですが、たけぴはもしかしたら死なないのかなとも思ってます。だってヴェルは生きてたしロッキーもなんかやんかと意識を取り戻したっぽいし……いやでもあれは、分かってて攻撃したのかな?アヤノさんなんかしたのかなぁ。 Dにゃん チリーンめっちゃ格好良かったです実は強かったのかお前と戦慄しました。にゃんが「あなたひとりで何が出来るの」って感じの台詞言ったところは凄く格好良くて好きです。ああー!仲間!!仲間だよ!!レンジャー!!!!って感じますねこの台詞は!トウヤ君もミソラもたけぴもにゃんも、みんな不器用で嫌な気持ちになったり衝突したりしてるけど、気持ちが深く関係し合ってるからお互いに最後には協力し合って生きているように思います。 さて今回の話でバイバイ!ココウ!!となり新ステージへステップアップしてくんですね(白目)トウヤ君の右手は死んだ!もういない!!あとイズも置いて行っちゃったし!駄目です!!こっから先、彼らは何処へ向かっていくつもりなんだろう……次章は穏やかな話になるとの事ですが、本当ですか……?腕もないし街は出たしたけぴは怒ってるしイズはいないし……穏やかとはかなりかけ離れた状態ですがホントですか!? 更新2018年!ちょっとずつ現在のとらさんに近づいてきている気がします! [134]
|
||
![]() |
投稿者:とらと 2021/02/10(水) 23:15 | |
[表示] 11章はねえ!!本当に大変な回だったんですよおお!!!(突然の愚痴)なんかもう皆すごいいろんなところ行くし……いろんなところ行くし!!走り回る連中に必死に食らいついている私……だからこそなのかもしれませんが私の中で強く印象に残っているシーンが数多くある回でもありました。冒頭のおんぶシーンとかヴェルがあれするところかトウヤがあれするとことかです! @ヴェルを殺さないでやってください……(照)ヴェルはヨシオが(多分)この家でおぎゃあと生まれたときから一緒にいましたから、彼が退屈を拗らせて自分を残して出ていってしまって二度と帰らないことをずっと気にして生きてきましたし、ちょっと責任も感じていたかもしれません。トウヤはヴェルにとっての何にも代えがたいヨシオの立ち位置にちょっと嫉妬していたんです。かわいいね。そんなトウヤのことを、ヴェルは「やれやれ……」と思っています。ちなみにトウヤがヴェルに最後にしようとしていた打ち明け話は、「実はヨシオには会おうと思えば会えるんだが」という話でした。ヨシオはおばさんのことはちくしょうめと思っていますがヴェルのことは普通にかわいがっていたので、ヴェルだけならなんとか会わせてやることもできるなと思っていたんです。思っていただけで行動に移さなかったんですけどね。 アヤノさんは元科学部出身のサイエンティストで研究対象はポケモンでした。研究対象としてポケモンを捌いたり非道な実験を施したりする一方で、愛グレイシアを猫かわいがりするヤバイ奴としてホウガでは変人扱いされていました。戦闘部員生活が長く手持ちポケモンたちとは相棒の関係性であるイチジョウと比較すれば、アヤノさんの視点はポケモンを動物的な観点でとらえがちだと思います。月蝕に狂人枠があるとすればアヤノさんが収まるんじゃないかと作者わたしは考えています。 私後書きにヴェルが生きてるって書いてたんですね!!私が言うなら間違いありません!!やったああああああ!! A いなくなってからも存在感を発揮するグレンくん!!!!!グレンくんは大人(主要メンバー比)なのでこうなることは見越して発信機を残して去っていきました。彼はデキる男なのです!! >なんやかんやとグレンくんが一番友情を信じてたのかもしれないですね。 あえ〜!!(エモ死)全然考えたことなかったですがグレンはトウヤに発信機を置いていくことを別に教えてやってもよかったんだけどきっとトウヤがそれを素直に受け取らないところも見越していたんだろうなあ タケヒロに発信機の存在を教えていたとしても、リューエルが嫌いなタケヒロは事が起こる前にそれを処分してしまっていたかもしれません。タケヒロが「自分で危機を発見する」という条件が起こらないといけなかったのかもしれません。賭けだが、グレンが良い人を気取れないことを考えても他に方法のない唯一の選択肢だったのかもしれない……グレンが頭が良くてびっくりします。 B タケヒロがトウヤにお前のせいだと言った件について。タケヒロは「悪者を作らないと正気でいられなかったから、トウヤを責めるしかなかった」これに尽きます。このあいだも同じことを言った気もする!! 本当はトウヤは止めようとしていたしそれでも首を突っ込んだのは自分で、トウヤが自分に甘いことを利用してわがままを押し通した結果ひどいめにあっただけだ、ってことは、タケヒロ自身痛いほど分かってるですよね。でもそれを自分の中に受け止め切るには彼の心はまだ幼すぎて、誰かに矛先を向けないととてもじゃないけど耐えられないんです。タケヒロは子供だと私も思います。 トウヤとタケヒロの関係性について素敵な解釈をありがとうございます……!!くたびれたサラリーマンのとうやくん、かわいいですね(照)ですね、タケヒロは「俺はトウヤを馬鹿にしている」と自分では思いこもうとしていましたが、その実トウヤのことを実情以上に高く評価している節はありました。トウヤはタケヒロの前で、彼のポケモンの力を駆使して何度も窮地を救って見せています。(2章のスピアー、3章のグレイシア、8章の対ミソラとか)タケヒロって多分、トウヤが負けるなんて思っていなかったんだと思います、きっと彼にその自覚はないですけど。タケヒロがトウヤに噛みついていたのはトウヤが強く見えていたからなのだろうなと私も思います。トウヤがいるから、イズのこともトウヤに言えばきっと助けてくれるって思ったのに、そのトウヤが血塗れでくたばりかけているのを見ると、状況がいかに絶望的かをタケヒロは突きつけられてしまう。確かにタケヒロは強いと信じていたトウヤに裏切られた……のだろうな……。みんなに裏切られて可哀想なタケヒロ…… C いや死んでやらんしのシーンは、ほんっっっっとうに、大昔からずーーーーーーっとイメージしてきたシーンだったので、気に入っていただけて大変うれしく思います。泥臭く藻掻いて醜くとも一生懸命「生」にしがみつくタイプのうちのこが大好きです。吹けば死にそうなトウヤのイメージががらりと変わるシーンなので本当感慨深いものがありました。トウヤが殺し方講座をしたあとの生き生きしまくっている畜生ミソラも大好きです!!!! ロッキーのシーン分かりにくかったですよね!! 今後補足するタイミングあるか謎なのでこっそり補足しておきます。11−10の後半、第七部隊の打ち合わせシーンで「第一部隊はラティアス=ミソラだと勘違いしていて、エトがその間違いを指摘する」というくだりがあります。第一部隊はミソラ=ラティアスが化けてる=攻撃すれば竜の姿に戻る、と考えていたので、11章後半ではミソラをターゲットにしていました。ロッキーは現在アヤノの手持ちで第七部隊員なので、ミソラは攻撃すべきターゲットではないと理解しています。なのに何故ミソラを攻撃したかというと、「他の第一部隊のポケモンが致命傷を与える前に、第一部隊員の前でミソラに攻撃を浴びせ、ミソラがラティアスではないことを証明しようとした」ということになります。ロッキーは攻撃することでミソラを守ろうとしたのです。だから、ロッキーは最後ハリに対して「あの子はぼくの友達だ」と伝えました。ロッキーは最初からずっと正気だったのです。(この解釈に辿り着けている人一人でもいるのか???初めて話した気がする 12章中で説明してたらすみません(記憶曖昧 Dにゃん この章のニャン本当に行動が謎まみれだと思うのですが、12章を読んだ春さんならニャンが何を信念に動いていたのか分かっていただけるはずです!!(一読で理解できる作品を書きたいのにこのへんは本当グダグダだったって思ってるんですよおおお好きなんだけどな〜!!)トウヤがニャンに君を信用させてくれっていうところが好きすぎるんだよなあ!!トウヤとニャンはメグミ問題が勃発しなければ12章13章のような関係性には絶対にならなかったと思います、互いに秘密を作るのをやめて弱みを見せ合った二人つかずはなれずの関係性が愛おしいです。なので11章のギスギスしているとうあずもかわいいです。なんの話?? チリーン強いんですよ!! リュエールのドーピング剤で精神を破壊されたかわりにめっちゃ強くなっているという設定です。薬を飲むと正気に戻ってめっちゃ強いエスパー技をばんばん使うことができます。 11章なつかしかったなあ!読み返して私うっま……と思っていました(幸せなやつだな)私うっま!!この頃のパッションを忘れず制作に励みたいと思います。 [143]
|