月蝕 を読んだ感想 | ||
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投稿者:春 2020/08/19(水) 21:16 | |
[表示] お疲れ様です。「恋するテレポーテーション」の表・裏と読了しました。あと前の返信ですが私もお絵かきしたりしてて「うぬ……最近読めてぬい……」と恐る恐る感想欄に来たら、とらさんの! 返信が!! 最近だ!! ということで大変安心しました!!良かった!! 今まで以上に多くの新キャラが登場し、想いが交錯していた話でしたが、裏表を通して読んで感じたのは、人ではなく、今回はポケモンがメインの話だったのではないだろうか? という事です。裏はおまけ、との事でしたが、ポケモンがやいのやいのと喋っている裏も通して読むと、表で起こっていた様々なことに納得がいった感じです。 表の話のメインは水神祭ですが、ミソラとトウヤ、エトとトウヤの関係が主眼にあった気がします。特にミソラは今回の事で、特にトウヤに対する愛情を深め、過去を振り切ろうとしていました。でも後々の話の展開を風の噂で聞くに、できるだけ高く愛情度をあげておいた方が、後の決別が重くなるからなのだろうか……。ミソラはもはや過去なんてどうでもよくて、トウヤさえいてくれればいい、みたいな心になりつつあります。過去の自分との決別、というか、切り捨て、という意味では、トウヤと少し似てるのかしら、なんて思いました。 トウヤのイメソンである「擬態」の歌詞を何度か反芻しました。あっちこっち感想が飛んで申し訳ないのですが、あの歌詞が真実トウヤのイメソンであるのならば、トウヤは二面性を持っているということです。本来の自分と、欺いている自分と。ポケモンにメロメロなトウヤ、酔ったトウヤ、ポケモンしかいない時のトウヤは、本来のトウヤで良いと思うんです。多分。歌詞の「アスファルトのトビウオ」は、一番最初に出会ったトウヤや仕事を引き受けるトウヤ、今回はエトがちょっとビビってた、ナイフをちらつかせるトウヤだと思います。 歌詞では「いつか殺めた自分に」とあります。トウヤは理由があって、かつての自分を殺さざるを得なかったのでしょうか。記憶を失ったミソラは、現在の幸せの為に過去を切り捨てようとしています。トウヤは何のために過去の自分を切り捨てたのだろうか? ふと考えました。後悔してるのかな? 裏も読むとハリとトウヤの愛情は、互いを向いてはいるけど、性質が違う気がします。ハリの想いはテラの「恋」とは違い、「愛」なのではないでしょうか。トウヤへの深い愛情を持っていて、でも、伝わることのない愛情だと思っていて。トウヤは「砂上の楼」でハリに対して「可愛い」と言いました。あのシーンを読んで思ったのですが、トウヤのハリに対する愛情は恋人への愛とかなんかこうそういうものではなくて、親に向けるような愛情に近いように思います。いわゆる、近親者への愛? でもハリの愛情は、またちょっと違う気がするんですよね。テラに怒ったシーンがあったじゃないですか。あれは「何も知らないくせに」だったんじゃないかなと。色々複雑すぎて、ハリは素直にデレたりできなくて、だからテラが好き勝手に、自分のみたいものだけみて、好きだと叫ぶ事ができる姿に苛ついたんじゃないかと思いました。テラは全部自分の良いように解釈するじゃないですか。ハリは盲目でもないし、トウヤを知りすぎているからこそ、そんなことできなくて、自分にとって都合の良くない部分も見えちゃうんですよね。こう言うと、なんだか熟年夫婦のようだ……。分かった上で、承知の上で、ハリはトウヤを愛しているんだと思います。だから、ハリは、「何故ずっと一緒にいるのか」と問われて戸惑っていたけど、やっぱりみんないなくなるようなことがあっても、最後の最後の瞬間まで、傍にいるのは、ハリなんじゃないかなぁと思います。たとえトウヤが、ハリがトウヤを愛してくれるように、ハリを愛さなくても。 そう考えると、トウヤさんは酷くアンバランスな人だなと改めて思いました。素が子供っぽい。トウヤさんは怖いトウヤさんも擬態していて、擬態するってのは、弱い自分や認めたくない自分を守るための行為ではないでしょうか。トウヤさんってもしかして、過去に色々あって、何度も振り返って大人になったつもりだけど、実はそんなことなくて、小さな自分をずっと抱えて守って、生きてきたんじゃないかなって思いました。 今回、色々想うところがあって感想というよりトウヤ考みたいになってしまった……。とらさんが好きと言っていた曲をいくつか聴いて、曲調や歌詞から、とらさんの作風や根底に流れる作品の雰囲気の意味が、やや分かった気がします。タケヒロだけちょっと異質に感じたかな……。彼は死ぬらしいと風の噂で聞いたのですが、彼のイメソンはまっすぐな愛情を感じるものでした。レンジャーさんがトウヤさんのメインヒロイン(いや、ハリがメインヒロインか?)だとすれば、タケヒロは、タケヒロは……ていうか、彼の人生に、救いはこの先、あるのだろうか……。 [116]
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投稿者:とらと 2020/08/25(火) 23:12 | |
[表示] もう今日すごい現実がアレでアレだったんですが(突然何の話)今日は帰ったらおコメ返でイメソンの話をするんだ〜!!えへへ!!春さんにいっぱいイメソンの話をするぞ〜〜〜〜(戦線崩壊)みたいなバグった気持ちで帰宅してさあてとパソコンをひらいたら更にコメントが来ていてぴょええええ〜!!!!となったんですがぴょえええ〜!!!えーんうれしい!!ありがとうございます(頭にとんがりぼうしを乗せてご機嫌でピロピロ笛を吹いている絵文字)随時返信してまいりますね!!ありがとうございます!! イメソンの話をしていいんですか!?!?!?!?!?!?!?(返信の段階を20段ぐらいすっ飛ばしたときの返信)い、イメソンの話をしてもいいんですか!?!!!?!!本当に!!!!!!!もうすごいイメソン大好き星人なんですが何分これがイメソンです!!って言って聞いてもらえた試しがない(と思っている)ので常に一人で壁を殴るばかりでいえひとりで壁を殴るのも楽しいんですがイメソン語りに飢えているんですよね!!!!え〜イメソンを聞い……歌詞を反芻……うおおおおお!!!!!あのですねえ私という人物の根源にはミ〇ターチ〇ドレンが常に存在しているんですよねえ私の根源にミ〇チルがあり私の創作の根源にミス〇ルがあり私のうみだすキャラの根源にミ〇チルが存在しているんですよねええ!!!そうなんです!!ミス〇ルの書く詞によって人間の情緒を学んだので……そうなんですよ!!だからやたらとナヨナヨとした男性が多いんですよね!!えっもしかしてお言葉に甘えてイメソンの話をしてもいいんですか?(どこにそんなお言葉があるのか)えへへじゃあちょっとだけ……ちょっとだけですよ///えへへ/// ・ちなみに5章のイメソンは「Marshmallow day」です!このシャレオツでありながらポップで超キュートな一曲はトウヤへの恋心(とテラが思っている感情)をはちゃめちゃに楽しんでいる恋してる自分が好き系のテラをイメージした一曲でもあり、5−2裏(テラ語りパート)の > キミが好きだから、チカラがみなぎって、ボクはどこまでも飛んでゆく! このラスト一行はこの曲のサビをオマージュしていると断言できるものでありますが、このサビの冒頭というのは “睡眠不足が続く日でも 君に逢えるのなら飛んでく” というフレーズであり、この『睡眠不足が続』いているのは誰かということを考えた時にじゃあ本当にこの曲が5章イメソンに嵌められているのは誰のせいなんだという話になりませんか〜〜〜〜!!ねえ!!!!”その瞬間を待ち焦がれてる”のは誰なのかという話になりますよねえ〜〜〜!!!!ねえ〜〜〜〜〜!!!!この曲完全に男性視点の曲だと思うんですよね!そう考えるとこの浮かれ野郎もうどうしようもないな〜って恥ずかしい気持ちになりますよね〜!!私はなる〜!!! ・「擬態」!!ひぇぇぇイメソンの中でもミス〇ル擬態の話をしていただけるの本当に感無量ですありがとうございます。この曲は長らく私の中で月蝕の主題歌として固定され続けている曲です。実は「トウヤのイメソン」ではなく「月蝕の主題歌」なんですよね……!私どっかでトウヤのイメソンって言ってるかもしれませんが正式には月蝕の主題歌です!(正式とは)イントロの瑞々しさギターの滲みドラムの疾走感、曲調の仄かに苦みのある熱さと爽やかさ、そしてどこか退廃的かつ毒々しすぎない等身大の闇と光をはらんだ絶妙なワードチョイス……ッ!この曲の持つ雰囲気が大好きなんですよね、もっと言うとこういう雰囲気の作品になればいいなあ!と思って書いてるところさえあります。月蝕の方が擬態に寄せていっているレベルです(言うほど寄ってない?くう〜っ)。 >あの歌詞が真実トウヤのイメソンであるのならば、トウヤは二面性を持っているということです。 トウヤのイメソンならばそういうことになりますね!! ですが前述のとおりこれは月蝕の主題歌です、「擬態」を冠するこの曲をこの作品の主題歌に据えたいわけです(同時に月蝕の主題歌であるということはトウヤのイメソンであるともいえると思います)。 "目じゃないとこ 耳じゃないどこかを使って見聞きをしなければ 見落としてしまう 何かに擬態したものばかり” です!(語弊あり) 本作にはおそらく(読み方にもよるでしょうが)トビウオが複数登場しますし、トビウオになりがたっているキャラもたくさんいます。トウヤの二面性についての解釈にやにやしながら読ませていただきました。どっかで言ったかもしれませんが私は二面性のあるキャラが大好きです。子供をナイフで脅してるトウヤは彼の二面性のひとつであるとして、ポケモン趣味や酒が暴く本性「のみ」が本来の姿であると果たして言えるのか? というのもまた疑問であると考えます。アスファルト!飛び跳ねる!トビウオに!擬態して!血をー流ーしー!それでも遠ーくー! 伸〜!び〜!て〜!! >歌詞では「いつか殺めた自分に」とあります。トウヤは理由があって、かつての自分を殺さざるを得なかったのでしょうか。 ねえ〜!!(何) ”いつか殺めた自分にうなされ目覚める” ですね。やはり”いつか殺めた自分にうなされ目覚める” 人物も複数いるようにわたし思います。その中にトウヤがいるのかどうかは読み進めたうえでぜひ判断していただければと思いますが、 >ミソラはもはや過去なんてどうでもよくて、トウヤさえいてくれればいい、みたいな心になりつつあります。過去の自分との決別、というか、切り捨て、という意味では、トウヤと少し似てるのかしら、なんて思いました。 これすごい面白いなあと思いました、それはそうかもしれません。自分で書いててもミソラはトウヤに似ていく節があるなあと思っている節もあります。おやの背中を見て育っている……フフ…… ・全然関係ないんですがせっかくなのでトウヤのイメソンの話をしてもいいですか?(?) トウヤのイメソンは「SUNRISE」(ミ〇チル)です。トウヤのイメソンだと言えるものは他にもいくつかあるんですが特に前半トウヤのイメソンと呼べるのはこれです。月蝕の主人公その2がサンライズとはこれいかに…… この曲は曲調から歌詞からどの部分をとってもめちゃくちゃ若宮トウヤですごいんですけど、特に2番の ”大きなもの 揺るぎないもの” からの歌詞がもう狂おしいほど若宮トウヤなので……引用するのが憚られる長さになるので引用はしませんがお時間がありましたら是非チェックしてみてください……!! >そう考えると、トウヤさんは酷くアンバランスな人だなと改めて思いました。素が子供っぽい。トウヤさんは怖いトウヤさんも擬態していて、擬態するってのは、弱い自分や認めたくない自分を守るための行為ではないでしょうか。トウヤさんってもしかして、過去に色々あって、何度も振り返って大人になったつもりだけど、実はそんなことなくて、小さな自分をずっと抱えて守って、生きてきたんじゃないかなって思いました。 この部分を見てサンライズを紹介したいなと思いました。春さんの語ってくださっているこのトウヤ像は作者から見たトウヤ像の的を的確に射ていてびっくりします。トウヤが何につけミソラ(やタケヒロ)に対して大人ぶるのは彼の子供っぽさの表れだとも思うのですよね。月蝕はある側面から見ると「大人になりきれない大人と子供でいられない子供」のお話であります。トウヤ自身が自分のことをどう捉えているかはまた別の話になりますが…… >とらさんが好きと言っていた曲をいくつか聴いて、曲調や歌詞から、とらさんの作風や根底に流れる作品の雰囲気の意味が、やや分かった気がします。 嬉しすぎて嬉しすぎて嬉しすぎて嬉しいです。私の推しを摂取してくださることは何にも代えがたい喜びですね……!! >タケヒロだけちょっと異質に感じたかな……。 分かる……(分かってしまう)タケヒロというのはメインキャラの中では私の持つある法則からひとり外れたキャラでもあります。でもこういうキャラクタがひとりいるだけで救われる作者もいます。異様に動かしやすい的なところもありつつ…… タケヒロのイメソン何聞いてくださったんですかね?(ソワソワ)ツイッタで挙げてたのなんだったかなイメソンが結構流動的に変わってるので……スiーiパiーiフiラiイの「The Bird Without Wings」か藍i坊i主の「ウズラ」ですかね? ミスチルじゃないという時点でやっぱり異質なのかもしれません、と言おうと思ったんですがミソラもレンジャーさんもグレンもミスチルじゃなかったわ……アレ…… ちょっともうどんだけ語るねんみたいな……まだイメソンの話しかしてないんですが??? え〜イメソンの話無限にしたい!! あ”あ”〜!! 5章の 裏 までお読みいただきありがとうございます!!!!!!!ああ!!なんで裏とかいう企画が勃発したのかもう覚えていないんですが、5−2裏(テラ回)が書きたかったんだと思います。本来は本編中ですべて完結させるべきところですが、人間の言葉を喋らずとも彼ら自身さまざまな思いや物語を持っているポケモン達がいるわけで、彼らの裏側のわちゃわちゃを覗き見ることで本編の疑問が解決するような遊びをしてもちょっとくらいはいいかなという気持ちでした(多分)。あと、楽しいことがしたかったんだと思います。人間同士のいざこざに添え物のポケモン、みたいな構図になってしまいがちな連載なんですが、彼らにも思いや物語があることをこういう機会を通してより感じていただけたなら幸いだなあと思いました。 トウヤとハリの愛情の差異に関しての記述大変興味深く読ませていただきました。トウヤは誰にでも可愛いって言うけどハリはトウヤだけ見ているから……(とおいめ)ハリがトウヤを見ている感情の中には、トウヤがハリを見ている感情の中に含まれないものが、確かに含まれていると感じます。でもハリは自分がトウヤにある意味で愛されていることをちゃんと知っていると思います。トウヤはトウヤで、他人からの愛情をあまり正面から受け止めたがらない彼が、ハリが自分といていくれることに関しては全幅の信頼を置いていると思います。ハリの中にある切なさを、彼女がどう処理するのかはさておき、長年一緒にやってきた厚みみたいなのは他のどのコンビよりも彼らの間に深く根付いていて、彼らは彼らの性格の所以でそれを口にしないから、こうやってたまにこじれるんですが、でもなんだかんだ言ってやっぱり当然に一緒にいる。そういう二人が私好きです。 >最後の最後の瞬間まで、傍にいるのは、ハリなんじゃないかなぁと思います。 そうだといいなあ!(次の一文はあえて見なかったことにしよう……!笑) 熟年夫婦!! 私もそう思います笑。好きとか嫌いとかは彼らとっくに通り超えているような気がするなあ。 6章のコメ返でお話させていただこうと思うのですが、タケヒロが死ぬことを意識しながら読み進めていただいているの新鮮すぎてめちゃくちゃ面白いのでぜひ「いつ死ぬのか……」と思いながらそのまま読み進めていただければ……!!www(笑うな) あ〜元気になった〜!!明日もがんばろ!!今更冒頭の話をしますが、お絵描き充実しているなら何よりです!!私も最近自分の創作が捗りすぎて全然人のを読めていないんですが今書かずにいつ書くんだ!!って感じなのでばりばり書いています。春さんも春さんが楽しいと思うことをどんどんしてください!!その中に月蝕がある日があればそのときに気が向いたときにまた読んでもらえたら嬉しいな!!って思います!! ありがとうございました!!! [121]
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