月蝕 > 月蝕 > 135 14−3 を読んだ感想 | ||
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投稿者:早蕨 2020/06/02(火) 22:16 | |
14章読了です。 13章の時点で異様な空気なのは分かっているし、もう何章も前から手に汗握る展開なのはそうなのに、14章が重い!! もちろん良い意味で! この短くまとめられた章の中で、トウヤが淡く抱いていたミヅキやアサギへの思い出や想いがギュっと詰まっていました。どうあってもそんな淡い思い出に縋っても良い展開になるわけないのに、それでも縋ってしまうトウヤの心情は当たり前のもので、当たり前であるからこそ辛い。 小さい頃に受けた肉親や近しい者からの愛情ってどうあっても人間にとってかけがえのないものになるし、十三年経っても希望を抱いてしまう姿が痛々しい程に辛くて、アサギから蹂躙されていく姿は、同時に過去の記憶や気持ちを何もかも圧倒的なまでに破壊されていくようで……。 ミソラやアズサ、カナミやハギ達に危害が及ぶと分かった時のトウヤの怒りや言葉で、分かってはいたけど、彼が本当に周りの人間やポケモン達を大切に想っていて、それは過去にアサギやミヅキへ向けていたものと同種ではないのかもしれないけれど、同じくらい強いものだと分かって、凄くほっとした気がしました。 俺があんたをぶっ殺してやる。完全に過去の思い出を捨て去った(何て言っていいのかわからないいいい)、もしくは割り切ったトウヤの本当の覚悟が、どこまで見られるのか楽しみです。子どものままな訳がなく、時間は過ぎていて、いろんなものが変わっている今、月蝕がどう落ち着いていくのか、見てみたいと思います。 15章まだかなあ……。 [106]
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投稿者:とらと 2020/06/09(火) 22:52 | |
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