月蝕 を読んだ感想 | ||
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投稿者:花鳥風月 評価:とても良かった! 2020/05/31(日) 18:38 | |
[表示] 花鳥風月です。現在6章まで読ませていただいています。 直近で読ませていただいた話が中心になってしまうかもしれませんが、恐縮です>< もう月蝕の面白さやトウヤくんの可愛さ(語弊なし)はTwitter等の外部交流で他の方を通して伝わっていたり、実際に目にさせていただいたのですが、いや〜〜〜〜〜〜月蝕引き込まれます! 現時点ではココウとハシリイという、雰囲気の違う町にお邪魔させていただいていますが、本当に砂漠の町や水の町に来ているかのように錯覚させられます! それでいてとらとさんの文体って、本当に濃密だなと感じさせられます。情景描写やバトルシーンはもちろんのこと、個人的にグッとくるのがとことんキャラクターに寄り添った心理・情緒的な描写です。中でもミソラちゃんくんには何度も感情移入させられました。 もちろん他のキャラクター、ひいてはポケモン達もみんなあの世界でいろいろなものを抱えながら生きているんだなと。後述させていただくのですが、6章のハギおばさんは特に胸をキュゥっとさせられました。 <全体を通して> とにかくシリアスとほんわかした雰囲気のギャップが激しいこと!! 日常は落ち着きながらも陽だまりに包まれるような温かさ、シリアスなところはとことんダークに! こうした二面性を持つ作品って、世界観や物語の雰囲気を壊しかねないリスキーさもあるのですが月蝕に関しては世界観がカッチリ守られていて、読ませていただいてもヘン!ってなるところがないんですよね。むしろこの世界で生きていく人々は明るいだけじゃない、暗い部分も持ち合わせていること。逆に過去に喘ぐだけでなく、周りの人々やポケモン達との交流が癒しとなっていること(彼らがそう思っているのかは100%そう!と言い切れないのですが)を気付かされるんです。 そしてトウヤくんとミソラちゃんくん、彼らを取り巻く人々。キャラクター達の構図もいいですよね。 トウヤくんは20を過ぎた大人でお酒も飲む。ポケモン達との時間も長い。歳を重ねている分だけ、抱えているものも多々あることでしょう。逆にミソラちゃんくんはまだ子どもで記憶喪失。ココウに来てからリナちゃんと一緒に過ごしています。いわゆる読者目線の子だなぁという印象です。だからこそ感情移入しやすいのかもしれません。 ただ2人に共通するのは、『謎が多い』! 特に6章、もっと言えば5章の終わりにかかったあたりからキナ臭さを感じるような……(褒めてる)。感情移入しながら「一体どんな隠し玉を持っているんだ」と、ゾクゾクさせられます。 そして主人公2人以外では、わたしレンジャーさんとタケヒロくんも大好きなんですよ。特にタケヒロくんは、話を読み進めていくごとに「なんて素直な子なんだ……!」といじらしさを感じます。レンジャーさんには養われたいと月蝕読み始めた時から思っています。 <主に直近の5〜6章を中心に> 楽しい楽しい夏休み! 寂しがるタケヒロくんやようじょとトウヤくんの再会。そしてテラの恋するテレポーテーション。かわいいポイントもたくさんあるのですが、メグミさんとミソラちゃんくんの謎やバックボーンの扉のドアノブが握られた感があります。特にメグミさんは完全に予想外でした。ここでぶっこまれてくるとは……。そしてチラーミィが何をしたというんだ(よろこびのまいを踊りながら)!!!! 連中に「お前達なんか知らない!」と言うミソラちゃんくんめちゃくちゃにかっこいいですね。ただ同時に、6章で長い髪を大事にする姿に心が痛くなるのも事実でした。過去は今はどうでもいいという思いと、自分が生きてきた証を大切にしたい。どちらもミソラちゃんくんにとって大切だからこそ、本当にしんどかったです。 そして一気にハギおばさんの株が爆上がりしました。実の子をあんな形で失うっての辛すぎますし、おばさんにとっては一番の親不孝ですよね……。だからこそトウヤくんに同じ目に遭ってほしくないという思い、とてもとても「分かるよ!」ってなりました。 トウヤくん周りも一気に偉いことになってきてますね!!!お姉さんの存在がついに!!!!!それでいて僕が「殺した」……。エッ、まさか、いや憶測であってくれ……。ミソラちゃんくんも「殺さなきゃ」と不穏なことを口にしていますし、とてもとても今後2人の関係が変わっちゃうんじゃないかとハラハラしている次第です。 7章以降もどんどこ楽しませていただきたいと思います! [104]
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投稿者:とらと 2020/06/09(火) 22:00 | |
[表示] りまちゃああああ花鳥風月さん!!お読みいただきありがとうございます&ご丁寧にご感想をいただきありがとうございます!!こちらこそ恐縮ですコメ欄でりまちゃ花鳥風月さんとお話しできるなんて本当に嬉しいです!!!ヤッター!!!!! トウヤくんの可愛さを分かっていただいてありがとうございます!!!!!!!!!!!(限りなく湾曲した読解)引き込まれるというお言葉、ありがたき幸せ……!! >現時点ではココウとハシリイという、雰囲気の違う町にお邪魔させていただいていますが、本当に砂漠の町や水の町に来ているかのように錯覚させられます! >個人的にグッとくるのがとことんキャラクターに寄り添った心理・情緒的な描写です。中でもミソラちゃんくんには何度も感情移入させられました。 本当に嬉しいです、こうして情景描写から街の雰囲気を汲み取っていただいたり、キャラクタの心情に寄り添っていただけるのは、ひとえに読者さんの読解力あってこそのものだと考えます。丁寧に読んでいただいて&温かく見守っていただいてありがとうございます……!! >とにかくシリアスとほんわかした雰囲気のギャップが激しいこと!! おお、なるほど……!! 自分でもジェットコースター!!(キャッキャ)と言っていることがありますが、ギャップが激しい・二面性があるという捉え方はあまりしたことがなかったかも……? ほのぼの日常に入り混じる不穏感・その落差を面白いと捉えているところがあるので自分の中でそれが当たり前になっていたのかもしれません、言われてみればリスキーなのかもしれませんね……!!(目鱗ぽろぽろ) >むしろこの世界で生きていく人々は明るいだけじゃない、暗い部分も持ち合わせていること。逆に過去に喘ぐだけでなく、周りの人々やポケモン達との交流が癒しとなっていること(彼らがそう思っているのかは100%そう!と言い切れないのですが)を気付かされるんです。 この捉え方が本当にありがたいことこの上なかったです、ありがとうございます。月蝕という物語がジェットコースターであることそのものが彼らの生きざまというか生きている姿を映していると確かに言えるかもしれません、こちらこそ気づかされました、ありがとうございます……!! ミソラが読者目線というお言葉はまさにですね。トウヤは物語の進行度に対して持っている情報量が多い秘密主義側のキャラで、ミソラは自身にも謎を抱えつつ読者さんと同じ情報量でお話の中を進行していく。ミソラの感性にどこまでついてきていただけるか分かりませんが笑、ひとつめのターニングポイントである6章を超えて7章から少しずつ……日常に混ざっていく不和に……ミソラ(あるいは他の誰か)と一緒に立ち向かっていただければ幸いです(?)。 タケヒロ良い奴なんですよね……!! 結構うじうじと悩むキャラクタが多い作品ですのでタケヒロが明るくて良い奴であるお陰で持ってるみたいなところあります。レンジャーさん養ってくれるかなあ!!!レンジャーさんに関してはきっとここから印象が移り変わっていくキャラであること請け合いです!!! >楽しい楽しい夏休み! な〜つ〜や〜す〜み〜!!!なんですよ〜!!!!そうなの〜!!!!ハシリイは本当に楽しかったな〜!!!かわいいかわいいの章なのですが、仰られているとおり物語の核になる部分が少しずつ露わになる回でもありました。ココウでいつメンに囲まれていたら見えない・分からないものが、ハシリイという(ココウから見れば)非日常の中で姿を現し始める、みたいな。チラーミィはどろぼうしようとしたのでお仕置されて当然なのです!!(なんで蹴られるチラーミィを見て嬉しそうに踊ってるんだろう……???(悩む顔文字) 5章で見え隠れする過去にかっこよく決別したように見せかけたミソラが、その過去という得体のしれないものに掴んで引き戻される、まさに後ろ髪を引かれる、という6章。髪を切ろうとするシーンは私も本当にお気に入りです。ミソラ自身でも理解できていない自分の深層心理が、髪を切るという行為で表出してくる。ミソラの不安提な心情を汲み取っていただいて本当にありがとうございます。おばさんの失った子供のエピソードは今後もちょくちょく出てきますので、心の片隅にでも留めておいていただけますと幸いです……!! トウヤの盗み聞きとアヤノ氏の爆弾発言&アチャモドール転落事件(?)により、一気に不穏色が漂い始める6章でした。今後のふたりの関係性がどう変わるのか、あるいは変わらないのか、その二人に対して周りの人々は、ポケモンたちは……少しハラハラする感じになっていきますが、温かく&のんびりまったりと見守っていただけますと幸いです。 ご感想ありがとうございました!!!!!長い作品ですがどうぞお暇なときにまた可愛がっていただけますと幸いです!!!!!!!!! [109]
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