ポケモンカードOVER DRIVE 空虚な道化 > 後編 空虚な道化 > 09 30話 勝負の世界で を読んだ感想 | ||
投稿者:とらと 2018/11/20(火) 21:15 | ||
[表示] 遅くなりましたが陽太郎戦おつかれさまでした!!! 陽太郎という人を象徴するかのようなAdv.F、それを最後の最後で打ち崩した俺『たち』にしか生み出せない最後の一手。因縁の陽太郎相手に、翔君だからこそのコモンソウルを鍵にして引導を渡すという展開が熱かったですね。6年前のバトルを彷彿とさせるようなシーンが現れ、敗北の恐怖を乗り越えて陽太郎が勝負と向き合い、乗り越えたからこそ、彼は『5%』の確率を引くことに成功する。そして、それを上回っていた翔君の知略によって倒される。風見くん戦でも翔くん戦でも陽太郎は最終的に不確実な奇跡を祈ることしかできず、その奇跡を遂に掴み取ったうえで、0.1%というほぼ確実と言うべき戦略の前に敗れた。運ではなく、完全に実力による敗戦です。でも敗戦の中で、陽太郎の成長が確かに見えたような気がしました。本気でぶつかり合うことで、負けたけれどもひとつ壁を超えることができた、それを自分でも理解したからこそ、お前はオレより強い、と認めることができたんでしょうね。陽太郎はこれからこの敗戦を糧に強くなっていくんだろうなあ。 風見くんや翔くんとの戦いを経て、陽太郎の中でどんな変化があり何を得ることができたのか、あまり理解に自信がないのですが、本当に自分が求めていたのは「結果でなく、その結果に至る過程」ということで、それを翔君との戦いの中で認めてもらったような気持ちになった、という感じなんですかね。翔君の熱い気持ちを真正面からぶつけられたことで、「ポケモンカードが楽しい」と言う自分の純粋な気持ちを思い出すことができたのかもしれませんね。 何でもこなせていたのは、何でも好きになれる才能があったからこそ。なるほどなあ。なんて綺麗な落としどころなんだろう、確かにそれは物凄い才能かもしれません。そう言われると、陽太郎が凄く健気で爽やかな好青年にすら思えてきました……見る角度や要素によって、見え方というのは変わってしまうものですね。 >「俺たちは絆なんて曖昧なものには縋らない。俺たちの力は信頼だ。他者に己の運命を委ねられる心の強さだ!」 この台詞がまたかっこいいなあ〜。仲間たちの存在があったからこそ、怒りに支配されることなく、翔君は陽太郎と向き合うことが出来た。翔くんの姿はいやあ大人だなあと思いました。かっこよかった! Afを巡るこの戦いに身を投じる意味、ずっと迷っていた翔くんは28話で何か掴みかけているようでした。『信頼する皆のために戦う、皆の力になるために、皆の日常を取り戻すために』というのが、翔くんの戦う意味になりつつあるのでしょうか。仲間のために、仲間の力を借り、仲間がいるから強くなる。翔くんってすっごい正統派の熱血主人公って感じでは全然ないんですが、でも確かに熱い男だ……!! 今後の翔くんの活躍がますます楽しみです。 陽太郎とのボス戦を終え、一件落着……と思いきや、まさかのノーネームとの戦闘!? 亮太くんには「弱い者と戦う時間は勿体ない」、翔くんには「私を止めたければカードで私を止めるがいい」、この扱いの差に亮太くんファンワイ妙にグッときてしまいました(?)。スタンダードデッキでのバトル、何が起こるのか、ノーネームがどんな手を見せてくるのか、めちゃくちゃ期待が高まります。次話も楽しみです!! [21]
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投稿者:照風めめ 2018/11/20(火) 23:06 | ||
[表示] 翔VS陽太郎は究極の群VS個でした。他者を信用しないがあまりなんでも手広く出来る陽太郎に対し、一人一人が得意な事は限られているけどそれぞれが信頼し合う翔たち。しかし、陽太郎はAdv.Fに秘められていた通り他者から認められたい、ただその一心で足掻き続けていました。その結果、僅差の戦いを制したのは翔でした。 わたし個人としては、どちらが正しい、というのは無いと思っています。気持ちも実力も負けず劣らず。ただ、そこで勝敗を分けたのは覚悟の差だと思います。結局は他者に依存したい陽太郎と違い、依存を越えた信頼という境地に至った翔の覚悟が、5%を乗り越えた陽太郎を、99.9%の確率で紡いだ勝利を呼び込んだのだと思います。 だけど、それで陽太郎は大いに学ぶことが出来たのではないかなあ。信頼する、というのも強さですが、相手を認めるというのも一つ強さだと思います。その片鱗を見せた陽太郎の今後が楽しみな、そんな気がします。 プロットを考えていた当初、(オリカを軸にする敵相手だと恒例になりつつあるけど)どうやって陽太郎を倒そう……、真剣に悩んでいました。Adv.Fフィリンダム及び数枚くらいは、名前の変更こそあれど既に効果が決まっていたのもあって、本当にどうすれば勝てるのか悩みました。想像以上に強いぞ陽太郎、と笑。そこで思いついたのが、無理に打倒する必要はないんじゃないか? ということでした。これまで使い続けてきたコモンソウルを用いて、相手の力を利用してしまおう。ということでした。陽太郎の強さを信頼し、陽太郎をひっくるめた俺「たち」の力がこの結果に繋がったと思います。 取り上げていただいたセリフは、今後翔のキーとなる思想になりそうです。絆という言葉の由来は本来は家畜を縛る網だそうで、この言葉にはある種の束縛も含まれていると考えています。だからこそそれよりも一つ上へ、より明確にしようとした言葉だと推測します。 熱血主人公的なポジションは恭介が担っているはずなんですが、翔も彼の気の良さにあてられたことで、そうやって大人になっていったんじゃないかなあ。 さて、ノーネームとの戦いがAfを巡る戦いの最終戦となります。今まで以上に強烈なノーネームのカードと、それに立ち向かう翔達の運命。もうしばらくお付き合いください! [22]
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