エトワール・フィランテ〜星降りの夜の導かれし出逢い〜 > 第十章 渓谷にある氷の国の現状〜王子と不審な影〜 > 16 第八十二話 王子との対面と衝突〜本音と本性と本気と〜 を読んだ感想 | ||
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投稿者:はやめ 評価:とても良かった! 2013/06/30(日) 12:14 | |
[表示] 初めに断わっておきますと、全82話もの話数を誇るこれだけのストーリーを書き上げて来たコメットさんに敬意を表し、私も心を込めて以下の感想を書きたいと思います。少々物言いが偉そうなのはどうやら性質のようなので、生暖かい目で流していただければ幸いです。 文章面で少々気になったところだけ指摘させていただきます。 私の語彙力不足が大いに影響しているのだと思いますが、全体として言い換えの効くところにも難解語句を多く用いている気がしました。まあ、調べながら読めるので、こちらとしても語彙力増強の勉強にもなるから別段問題は無いのですが。あくまでこのような考えを私が持ったというだけであり、明確な意図の上ということであれば、どうぞ戯言を聞き流してやってください。 主要ポケモンであるアルム、ティル、ヴァローの3匹がとても魅力的です。中でもティルの無邪気な言動にはこちらも幾度か顔をほころばせました(笑)あの、例のツイッターで呟いてたのはシュエット村長はヨルノズクかな、と直感で思ったのが数行下を見たらヨルノズクと書いてあって吹いたってことだけです( 心底どうでもいいですね、はい。他には父親のセトがマリルリかと思ったらエンペルトだったとか、声の主はサーナイトかなと思ったらサーナイトだったりとか、そういったことを考えてました(( 第1章時から思ったのですが、「エトワール・フィランテ」では普通の小説に見られるやり取りよりも、ポケモンの感情における微妙な変化を懇切丁寧に描いていますよね。 ほんのちょっとした些細なやり取りでも、人間はすぐに情緒不安定になるものですから、ポケモンでは尚更のことかと思いますが、それにしても一つ一つを着実に組み立てているなと驚きました。このスタンス、82話に至るまで全くぶれてません。心情描写を大事にする話は好きなので、とても良いなと思いました。 第2章はお祭りの話と、一風変わったポケモン達との出会いでした。ブルーメビレッジは後半の展開が凄かったですね。精霊シェイミの登場、エルフーンの活躍、コロトックの裏切り、などなど。精霊はビクティニ、シェイミでしたっけ。ジラーチ(ティル)は直接そういった称号は与えられていないのかな。だとしたら、幻繋がりでマナフィやミュウあたりにも出番が回ってきそう、などと予想してみたり。 全体的に心温まるストーリーが展開されていきますが、第7章からちょっと雰囲気が変わって戦闘重視になってきましたね。コメットさんの気合を感じました。で、この戦闘がまた面白いです。正直に申し上げますと、ちょっと量が多くない?とも最初は思ったんですけど、読んだらやっぱり「すげえ! おもしれえ!!」ってなりました。なので全然大丈夫だと思います!( 特にゲンガーvsビクティニは見ごたえがありました。なんというか、コメットさんの描写はすうっと頭に入ってきますね。情景しかり、心情しかり。戦闘も想像しやすくて。私は戦闘というと高予算アニメを想像しながら描くのですが(私事で申し訳ない)、ポケモン達の躍動する様が脳裏に浮かび、直に伝わってくるようでした。 「ネフィカ」とかいう奴がとても気になるんですが、もしかしてダークライ? それともヨノワール? いや、どちらも違うでしょうねきっと。敵方のボスと思わしき存在ですから、まだまだ正体は謎のベールに包まれたままで持っていくのでしょう。サンクチュアリ、祈りの神殿……気になる用語が増えて来て物語がどんどん盛り上がっていく! おお、焦らす焦らす! 変なテンションで申し訳ありません。 さて、最終的にはポリゴンことレイルの存在が大きな鍵になってくるのではと予想を立ててみます。そもそも人間に生み出されたという説明を持ち出したのが私としては注目しているのですが、どうも世界の秘密染みたものがありそうなんですよね。まさか後半で人間が出てきたり? それはないでしょうが、何か大切なものを失っている気がしてならない。最後で感情を取り戻し、大活躍するのではないかと。結局思いつくのはこんなところです。 私が熱く語りたいのは第十章・氷の国グラスレイノの展開です。今までで一番面白い展開でした。それに情景描写もまた綺麗で、氷の透き通る様を的確な語句で表現されているので凄いです。この辺りは是非とも私も参考にしなければと思わされます。 アルムに芽生えた恋慕に近い感情をオルカの存在が掻き乱し、嫉妬を覚える様子がまたこちらとしてはにやにやしながら読ませてもらってます。果たして恋の行方やいかに? あと、ライズも静かではありますが着々と伏線を張ってますね。 そしてアカツキ、三闘士、オルカなどなど、一気に登場ポケモンが増え、話を彩るポケモン達もまた一段と魅力的ですね。 私はアカツキやルッツがかっこいいなと思ったのと、オルカの本来の自分を隠しながら非情に徹するダークヒーローっぷりは好みなので気に入りました。あと、意外だったのは巫女サーナイトの役柄に対し、キルリアの冷徹なことでびっくり。素晴らしいですね。配役がドストライクですわ( まさか2匹に関連はありません……よね……? この章、今後における大きなターニングポイントになるのではないかと思ってます。 サンクチュアリまで、がんばれみんな!! というわけで今後も楽しみに続きを読まさせていただきます。 面白い作品をありがとうございました。私からの感想は以上です。 [19]
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投稿者:コメット 2013/07/01(月) 01:02 | |
[表示] はい、予想以上の感想を書いて頂いた事に心底驚いております。だらだらと82話続けてきただけなのでそこまで胸を張れるとは思っておりませんが、感想を全て受け止める覚悟は出来ております。 まず難解語句に関しては、まさにおっしゃるとおりですね。言い換えが効くところをあえて難しい言葉を選んだのは、単にありきたりな文にしたくないって見栄が働いただけであって、読んで頂くにあたっていちいち引っかかってしまうのは些か問題ですね。この意見は真摯に受け止めたいと思います。 主要キャラに魅力を感じてくださったのは嬉しい限りです。特にティルは最初から無邪気な子供キャラで通そうと一番力を入れて描いていましたからw なるほど、シュエットの事は予想が直後に当たっていたことに気づかれたからで……w 国王らしい姿をしているからマリルリよりもエンペルトを選んだとか、最初は声の主が違ったとか、そんなのどうでもいいですね( 以前ツイッターでもずばり当てられたのですが、出逢いに重きを置いてそれを通した交流や心の動きを描きたかったのです。だからこそ、展開の遅さやハラハラ感を犠牲にしてでも、心の機微を表現できていたら良いなって常に思いながら書き続けています。なので、心理描写について評価いただけると飛び上がるくらい嬉しいですはい( とりあえず前半はのどかな村って事を紹介できたので、後半ではその平和なはずの村で事件を起こしちゃえって事でバトル連発の展開となりましたね。ここは書いてて結構楽しかったですね。ちょっと無理矢理ねじ込んだ形にはなってしまいましたが、それでもシェイミの存在をはっきりと示す事が出来たのは大きいですね。さあ、幻ポケがちょくちょく出てきましたが、予想が当たっているのかは先のお楽しみで……(?) 第七章以降はやけに文の量も増えて自分でも歯止めが利かなかった事を覚えています。ひたすら勢いで突き進んでいった感じですね。戦闘自体は得意な方じゃないのですが、意外と好感触を持っていただけたようで、画面の前で思わずにやにやしてしまいました。 正直なところ、その前の主人公組の戦いよりも、ゲンガー達の方に力を注いだ気がしますね。とりあえず派手にやるのが好きな性質のようです( この頃は恐らくそれまで以上にバトルの描写には丁寧さを求めていて、まさに情景が浮かびやすい描き方を目指していたので、そう捉えて下さった事で成果を実感できます。僕も似たような感じで、書きたい場面を一枚の絵として想像するようにはしてますねー。 リプカタウン編後半についてはこれでもかってくらい怪しい情報をたくさんばらまいたのを思い出しましたw どこまで引っ張れるか――僕自身が忘れないうちに片を付けたいところですが()、とりあえずは目先の展開に集中したいですね。でもコメットは焦らすの苦手ですよ!( たぶんティルの次くらいに謎を秘めているんじゃないかと自負しているのがレイルです。このキャラに関してもそれらしい事をところどころで仄めかしてはいますが、この辺もしばらく謎を突き通したいところですね。もちろん主要キャラではあるので、今後の活躍に期待してください――と言う感じの事を言い残しておきます。 一番新しい、目下執筆中の展開について面白いと言っていただけるのは、大変励みになります。実は過去の展開の中で最も不安に駆られていた章でもあるので……。氷に覆われた世界は中々書けないだろうって事で、これでもかってくらいにいろんな描写を詰め込んで見ました。実験的なものも多かったのですが、功を奏したようで幸いです。 これ恋愛ものだったら完全に泥沼化しそうですよね。いや、もちろんそんな事には絶対になりませんがw 恋の行方(?)も落ち着いた頃にあるかないか……! もうあからさま過ぎて伏線と言うか布石と言ったほうが正しいかもしれませんが、とりあえず要所要所でライズをプッシュしております。もちろん後々に活きてくるなのですが、それがどうなるかは先をお楽しみに!(と言ってみたかった アカツキとルッツはアルム達に味方する立場なので意外と書きやすいのですが、オルカに関してはすごく動かし方に苦労した気がします。しかし、どれも個性を持たせるべく頑張って生み出した大事なキャラ達なので、そのように好意を寄せてくださるのは作者冥利に尽きます。さて、いろいろポケモンが出揃ってますが、果たして繋がりはあるのか――先を(略 主人公達の関係を改めて見直すと言う意味では大きなターニングポイントかもしれませんね。実はもっと大きな意味もあるかもしれませんが、あんまり大層な事を言って外すと恥ずかしいのでほどほどにしておきますね。 最初から最新話まで一つ一つ拾って濃密な感想を書いてくださってありがとうございました! 何度も読み直してにやにやしながらこれからの原動力にしたいと思います! [21]
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