Re: わたしとあなた ( No.50 )
日時: 2010/09/06 23:51
名前: 桜庭 ID:

マイを真面目に戦わせてみた
コウを相手にしたら大変な事になった


「今日という今日は許さねェ!!」
「こ、こっちだって! 勝負しようじゃないの!」

今日も今日とて喧嘩日和なマイとコウ
そんな二人がいるのはアヤノの家の庭。
白を基調とした長ベンチに腰を着いている
は〜。と長いため息をつきながら首を振る、そして息同様同じ長い髪が揺れた

「ちょっと、ここで勝負した「頑張って! フィーちゃん!」…聞いてないし」

本気モードのマイとコウは怒りMAXで話しを聞いていない(聞けないとも言う)
パーカを脱ぎ捨て、ノースリの白いろシャツには`アイスLOVE`と書かれていたので冗談としか見えない者もいるだろう

「ブラッキー! 任せたぞ!」
「……! 悪タイプ……それにフィーちゃんだし」

コウが腰についているボールのひとつ、ブラッキーを繰り出した
無駄の無い動きを見せるがマイは同様なんてしない
なぜって……

「わたしはワカバタウンのジムリーダーなんだからね!」
「それがどうした。オレはお前に数回しか負けた事がない」

強気の台詞にもコウも同様を見せない。出会いが出会いだったから仕方もないが
互いのポケモンたちも腰を低めて相手の目を見つめ合っている

「専制攻撃だ! ブラッキー!! `あくび`だ!!」
「見ちゃ駄目!! フィーちゃんよけ……あー!!」

言葉もむなしく、見事に`あくび`を喰らってしまった
エーフィを戻そうとボールに手をかけた

「甘いな。このブラッキーの特性は――`影ふみ`!!」
「!! じゃ、じゃあ戻せない……!!」

にやり。とブラッキーが笑う。姉さんだという事を踏まえている、という意味など無かった

「`あくむ`だ!!」
「ど、どうすれば……!! そ、そっか!!」

ブラッキーの悪夢が始まると、エーフィの顔色も比例して悪くなる一方だ
そこでマイもエーフィの《ある》意味、特性を利用した

「フィーちゃん!! 大変!! 今日は雨が降ってるよ!!」
「……フィッ!! ふぃ?」

そう、エーフィの別名はお天気姉さん。
そしてマイのエーフィは一体どうしたというのか雨という単語を聞くとどんなに忙しくても`鳴き声`をあげてしまうのだ

――耳が痛いんだよね〜……でも防御が下がるはず!

「フィィィィィイイイイ!!」
「!?」

ブラッキーはエーフィの間近、それも顔に近い位置で悪夢の儀式をやっていたのでもろ`叫び`を聞いてしまう形になったのだ

「ふぃ……ぃ」
「っ」
「「 は!? 」」

ブラッキーはなんと`倒れて`しまった
エーフィもエーフィで`悪夢`と`鳴き声`だけで倒れてしまったのだ
遠くから見ていたアヤも目を開ききっている

「な、なんで!?」
「知るか。次はコイツだ!! `リングマ`」
「来たな! アライグマ!!」

アライグマて。ぼそりとツッコミを入れる
もちろん聞こえてなどいないが

「じゃ、わたしは……「カイリューやめろよ」……リューくん!!」
「やめろって言ったろぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお!!」

マイも変わった。人の意見に流されなくなったbyゴールド

「リングマって言ったらリューくんでしょ!」
「なんでだ……なるほどな」

懐かしい記憶があるのか、二人とも敵となるポケモンを見て笑っている
アヤはまだここ(サニー地方)にいたので、そんな事知らなかった

「昔のリューくんも可愛かったけど、今のリューくんも強くてかっこよくて可愛いんだから!」
「オレのだってか、かわ……かわいい」
「頬を染めるな! コウちゃん女顔みたいになるよ、余計!!」
(よ、よけい!?)

ちゅっ、とカイリュー(リューくん)からのキスを受けてマイが頭を撫でてやりながらコウの言葉に突っ込む姿は昔とは考えられないだろう
アヤも内心(かなり)のツッコミを入れた

「るせー! リングマ`気合パンチ`を背中にかましてやれ!」
「! リューくんとのあむぅわーい時間を……!!」

コウはコウでまたキレてるし、マイはマイで別の意味でキレてしまった
アヤはもう家の中に入り、窓を閉め床に座って眺めていた

「リューくん! よけて!」
「な! 逃げるのか……!!!!」

ひょいっと軽々とマイを持ち上げ空中戦に持ち込む
コウがそう叫んだのだ

「ちょっと時間稼ぎ出来るからまだ甘えてもいーよ」
「てっめ! オレとバトルしてるだろーが!! リングマあのデカ石を`地球投げ`!!」
「ちょ!! コウ!!」

マイはカイリューの膝の上でゴロゴロニャーして
コウは勝手に人の家の石をぶつけようとして
アヤは慌てて家から出てきて阻止しようとする

「うわ! あ、あぶない……リューくん」
「りゅ〜」

発泡スチロールを持ち上げてるみたいに持ち上げたリングマを見て
流石のマイも焦った。しかしジムリーダーだから、冷静に! と勝手に念じ
瞳を見つめ、言葉はいらない。というかのようだったのだが

「リューくん!! `破壊光線`!!!!」

結局言った。

「人ん家の庭で何してるのよー!!」

アヤが空中にいるマイに文句をいうためギャラドスに乗っかり上空してきた
うるさいな〜。と目線も合わせることなくいうのでアヤまでもキレて、マイの大好きなアイスを目の前で食べてやった

「なんでもってるの!? てか、わー!! 食べたよ!! この人食べたよ!!」
「人ん家の庭で好き勝手しないって習わなかったの!?」
「習ってないよ!! 大体、アヤは戦いの場足を踏み入れないのー!!」

うー。と涙目のマイに言われてアヤも下がる
トレーナーとして恥ずかしくなったのかもしれない

「まったくもう……って、あ」

アヤが下がっていったので目線を下に向けると
メタメタになった庭が目に入った

「や、やっばいかも……リューくん……逃げよ」
「りゅ? りゅー!!」

逃げるが勝ち。とジムリーダーとしてありえない考えで頭を整理し
その場から逃げた



コウとアヤがウツギ研究所に来て文句を言いに来たのは言うまでもないことだが
弁償はしなくていいらしい

「つか勝負終わってねーだろ!!」
「えー! もういいじゃん! また今度! ね? わたし疲れたし、ごほごほ」

コウは真面目なバトルがしたかったので怒りがある
アヤはトレーナーとしてどうなのよ。とこっちもある意味怒っている

「そんな咳で私たちを騙せると思ってるの……?」
「ご、ごめんなしゃ……「もっかいバトルだ!」……わ、わかったから!!」


パーカー引き裂こうとするのはやめて!! と庭に忘れてきたパーカーを目の前になすすべは無かったのであった


(ゴールド! 助けて!!)
(オレ、今修行中……)
(ゴールドのばかあああああああああああああああ!!)
(は!? な、なんで!?)