Re: わたしとあなた ( No.46 ) |
- 日時: 2010/09/06 23:49
- 名前: 桜庭 ID:
ゴールド誕生日@前日
7月20日 コガネ某デパート
「さっむーい……」
自動で開く扉をくぐり抜ければ、涼しい風がマイに届く しかし、風はマイにとって強敵だったりするから、夏場なのに薄手の長袖パーカを着ていた
(誕生日前日の人に買ってもらったのってなんか変な感じ)
マイの云う前日の人、とはゴールドのことで、折角の誘いを断る形になってしまったので(理由はなんであれ)お詫びに、ということで受け取ったのだ
「ぴか?」 「ピーくん、ついてきたの?」
入り口でぼー、と突っ立っている主人を目に部屋に置いてきたはずのピカチュウことピーくん(以下:ピー)が出てきたのだ マイの質問に、こくりと頷くと、肩まで楽々に登ってきてパーカの匂いをかぐ 新品なのでいつもと違うなー、顔をしかめている
「とりあえず、ゴーグル売ってる場所まで走るよ」 「ぴっかー!」 (って言っても、ピーくんはずっと乗ったままだけどね)
寒さに慣れるためと走って体温高くしてやるー! という考えのマイ 肩に乗っているピーは涼しい顔してマイの走る表情を見ていた
3階 メンズファッションコーナー デニムやらスニーカーやら、横文字ばかりの商品ばかりが置いてあった それに今は、開店して間もないので人も少ない
「うひゃー、かっこいい」
キョロキョロと首をあっちこっちに向け、ゴーグルを探しているうちに本来の目的を忘れそうになる キラキラと光る小物に目移りがしてしまう、ゴーグルじゃなくてもいいんじゃないかなー、なんて思っている自分まで出てきてしまう始末だ
(だめだめだめ! わたしはゴーグル探しをしてるんだから!)
ぐっ、と両手で握りこぶしをつくり、少しばかり後悔しそうな目でゴーグルをまた探し始める ピーも身長を最大限に伸ばして見渡す、あ! とつんつん、と頬をつついて、マイを誘導させる
「あった!」
店のほぼ真ん中のあたりに堂々と置かれていた沢山の数に目移りしてしまう
「どうしよ」
どれも似合いそう、と迷っていると一本の電話がポケギアに掛かってきた 発信者は――――
「ゴールドだ……」
ぴっ、と出てみると焦ったような声がした 驚きのあまり、声がうまくでずに、逆にゴールドの焦りをとめた
『なあ、明日オレ、誕生日じゃねーか。それでよー』 「うん……」
少し嫌な思い出が蘇りトーンが低くなる、ゴールドは町の人気者だから明日は相手してくれないんだろーな。と想像してしまったからだ しかし、そんな想像をかけ離れたことを言ってきたのだ
『今晩、泊めてくれないか?』 「…………………………………ほえ?」
十分すぎる間にも 耳を疑った、ゴールド宅には何度も泊まりに行っているがウツギ宅に泊めた事はない 許可を取れば、OKと言ってもらえると思うが
(部屋、汚いからなー) 『今から行くな!』
え!? といおうとしたのに。断りを入れてないのに。勝手に切られてしまった 家にいないのにヤバい! とテキトーに手に持っていたゴーグルをカウンターまで持っていき会計させる
そして、そのまま急いで家に帰る カイリューことリューくんの速度で家に着いたものの、玄関を開け、階段をこの家に来て一番早いスピードでかけあげる 転ばなかったのも軌跡の一部だ
ばたん! と扉を開けると目の前にはポケモンぬいぐるみやらお菓子の袋(未開封)が散乱していた
「どうしよ! 部屋極限的に汚いよ! ひゃー! ヤバいよー!」
どたどた、と部屋を暴れるように掃除をする 1階には珍しくウツギがいたので、元気だね。と家によんだ助手とともに笑っていた
(ちわーす) ((ぴゃー! もう来た! 早いよ!))
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