Re: ポケノベ2010夏企画 移転中につきコメント禁止 ( No.24 )
日時: 2010/09/06 22:58
名前: Rという名の勇者 ID:

B『楽しめ、四回目の花火大会』




『八月十四日一回目

 昼一時に起きる。(寝すぎて体が痛かったのでもっと早く起きたほうがいい)
 五時の約束の時間までゲームをして時間をつぶす。(もっと有意義に過ごしたい)
 三時に妹が帰ってくる。(部活の練習で疲れているので何か冷たくて甘いものでもおごってやると喜ぶかもしれない)
 四時四十五分に妹と共に家を出る。(本当は四十分前だったが妹の火の元点検で遅れる、先にやるように指示しておく)
 田中との待ち合わせ場所には四時五十五分に着くが田中は十分前に来ている。(素早く行動するために自分たちもその時間に来る)
 妹がチョコバナナで浴衣を汚す。(十分に注意を促すか買わない様にさとす)
 田中がひもくじで最新ゲームを二つも当てる(一番右端と左から四番目、是が人も自分が引きたい)
 財布を落としていることに気づく(何が何でも落とさない)
 妹が同級生の男に絡まれたので田中と共に追い返す(妹はまんざらでもなさそうだったのでそのまま別れてもよかったのかもしれない)
 田中が輪投げで千円を当て、俺にくれる(落とした振りをしてももらえたのではないだろうか)
 花火大会の場所取り、隣の若いグループが悪酔いする(場所を変えたほうが良い)
 帰る途中に大型のトラックに轢かれそうになる(車道側を歩かない)
 深夜一時、これから寝る。』

『八月十四日二回目

 朝の九時に起きる(疲れはなかったが微妙に遅かったため妹に俺の分の目玉焼きを食われる)
 一時まで勉強(集中できなかったのでほとんど身に入らなかった)
 一時に妹のためにバケツアイスを買いに行く(暑すぎて帰ったら少しとけていた、保冷剤をもらったほうが良い)
 三時に妹が帰ってくる(バケツアイスにご満悦だがイチゴ味が良いと怒られる、贅沢言うな)
 四時に火の元点検、ガス栓がゆるかったので締める(何気に危ないのでしっかり注意すること)
 四時三十五分に家を出る。
 途中で道に迷っている外国人に声をかけられる、対応で五分時間を潰す(目的地は公民館、チェコ人なのでチェコ語を調べておく)
 田中との待ち合わせ場所に四時五十分に着く、もちろん田中は五分前に来ている
 妹がチョコバナナを買うのは阻止したが綿あめを髪に付けてしまう、たしなめると「昼に食べたのがイチゴアイスだったら甘いものは欲しくなかった」と言われる(何が何でもイチゴアイスを買うこと)
 ひもくじを二回行う、右端のものは最新のゲームだったがもう一本ははずす、田中、妹共にはずす(左から四番目は間違い、三回目に確認すること)
 左側のポケットに財布を入れていた結果落とさなかった。
 妹が同級生の男に絡まれたのでそのまま別れる、だが泣いて戻ってきた(三回目には殴っておく)
 田中が輪投げでエアガンを当て、妹にプレゼントする(財布を落とさなかったことでずれが生じた模様、千円はあきらめるが吉)
 花火大会の場所取り、杉の木のそばを取る、視界、周りの環境共に良好。
 花火大会の途中に妹がデジタルカメラを忘れたことに気づく(出る前にきちんと確認をさせる)
 帰る途中、歩道側を歩いていると自転車にぶつかりそうになる(横に広がらず縦に並んで帰る)
 深夜一時、これから寝る』

『八月十四日三回目

 朝の七時に起きる、朝食の目玉焼きを家族で食べ、再び寝る(しょうゆをこぼす、量は少なめで)
 十一時に起き、公民館までの道のりをチェコ語で言えるようにしておく(インターネットを使うと楽)
 十二時にスーパーにアイスを買いに行く。(いろいろあったが忙しいので後述する)
 深夜三時、疲れた、書きたいことは山ほどあるがこれから寝る。(心配せずとも誰の命にも支障はない)』




 それだけ書かれて三回目のページは終わっている。
 デジャブだと思っていたものがすべて真実で、ただ単純に俺が一日を四回繰り返しているだけだと気づいたのは十歳を越えたころだ。
 始めは気が狂いそうになったが日記を付け始めることですべては変わった。一般人なら日頃持つであろう願望「こうなることがわかっていれば」それが俺だけ現実になるのだ。それからはそれなりに楽しい人生を送っている。
 だが、このようなことは八年間で初めての出来事だ。一回目、二回目の経験をもってしてもなお対処しきれない事柄があったと言うことなのだろう。しかし、それを書いてもらわないと四回目の俺は非常に困る。
 だがふと考える、もし三回目に俺の人生にかかわるようなことが起こったのならば三回目の俺は何が何でもそれを書き記すだろう、事実今まで俺はそうしてきたのだ。つまり、予想だにできないさまざまなことに巻き込まれるがそれは俺の人生、ひいては親友の田中や妹の人生のも支障をきたすものでもない。三回目の俺はそう判断したのだ。
 それならば何も怯えることはない、巻き込まれておけばいいのだ、今日はこの街一年に一度の大イベントの花火大会だ。少しくらい波乱万丈で、予想できないほうが楽しい。

『八月十四日四回目

 朝七時に起きる、なんだかよくわからないが予定は変えない、今日は花火大会に行く』


 ノートにそれだけ書くと俺は台所へと向かった。朝食は大好物の目玉焼きだ。妹のためにアイスを買いに行かないといけないし、チェコ語を勉強しないといけない、それとガスの元栓も締めなければならないしデジタルカメラも探しておかなければ。

 八月十四日、俺の祭りが始まった。



あとがき

全体的に雑。焦って一日で完成させようとしたのが敗因、だがこのシチュエーションでこれ以上は俺には無理。